場末の。

ワタモテと働かないふたりの更新日が生きがいです

「盗まれても大丈夫。そう、iPhoneならね」

(何故大丈夫なのか知りたいだけの人はマンボウが死んでる画像辺りから読んで下さい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スマートフォンは、高級品だ。

例えば128GBのiPhone7をApple Storeから購入しようと思えば、税込みで93000円弱

docomoausoftbankといったキャリアから端末を買う際は実質的に負担額が減ったり、月額料金に組み込まれていたりなどするので意識し辛いが、実は大卒の初任給が半分消し飛ぶような値段である。

こう書くと三大キャリアが消費者に優しいように錯覚してしまうが、端末代金分以上に様々な手段で我々消費者から金をふんだくっているからトントンである。

 

 

 

総務省の統計データによると27年度のスマートフォンの普及率は64.2%。

つまり街を歩く3人に2人はそれぐらいの高級品を持っている、という訳だ。

 

 

 

 

 

 

3月11日、土曜日。

僕はその日新婚の新居に遊びに行った。その(新婚の)空気に感化されたせいか、

「(種島)ぽぷら……(種島)ぽぷら……」

と譫言のように聖母の名を呟きながらゲームに興じていたところ、嫁の方に割と本気でドン引き、もとい怖がられてしまった(旦那の方は諦観した表情だった。僕が旦那だったらこんな人間を家には上げたくはない)。

そして夜は焼肉を食べて優勝。肉の旨さに酒も進む。

……となると、最近平日はあまり良い睡眠を取れていないし、前日は会社の同期と行きたくもない飲み会に付き合わされたこともあって、強烈な眠気が襲ってくる。

押し寄せる眠気に飲み込まれて、食事中でもウトウトしてしまい、結局帰りの電車の中では完全に眠ってしまっていた。

 

 

 

「……きゃくさ……お客さん、終点ですよ」

 

 

 

駅員さんに肩を揺さぶられ、目が覚めればそこは終着駅だった。とはいえ、僕の最寄り駅はまさにその終着駅なので問題はない。ウトウトしながら車両から降りて家路につく。そして帰り道のコンビニで酔い覚ましに炭酸水とアイスを買い、充実した土曜日に終わりを告げようとしていた──

 

 

 

……ところで、家に帰ってコートを脱いだ僕はあることに気づいた。

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313143015p:plain

iPhoneがない。

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313142319j:plain

鞄の中も机の中も探したけれど見つからない。

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313155040p:plain

何処かに落としたのか──記憶を探るが、落としたのであれば落ちた時の音で気づくはずである。電車でスマートフォンを弄った記憶もあるので店に忘れたということもない。逆に、車両を出てからの帰り道はスマートフォンを一度も取り出さなかった。

となると、車両内で眠っている間に落としたか、誰かに盗まれたか……。

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313143107j:plain

考えれば考えるほど、僕は強烈な焦燥感に駆られ、苛まれていった。

昨日は飲み会に付き合わされたし、今日は焼肉を食べて散財した。最近はMTGのBOX(約3万円)を予約したばかり。GWには飛行機で実家に帰省するのでこれまた金が飛ぶ。今週の三連休も遊びに行くので金が飛ぶ……毎月のクレジットカードの請求額は膨れ上がっていくばかりだ。

なのに今スマートフォンを購入する羽目になったら……

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313141948j:plain

死は免れない。

 

 

 

 

なんとしてでもiPhoneの所在を確かめなければならない。

なので僕がまず最初にした事は、iCloudから「iPhoneを探す機能」を使用することだった。

この機能はマップ上に、現在何処にiPhoneがあるかを表示してくれる。もし途中でiPhoneの電源が切れたか通信が切れた場合でも、何分前にはここにあったという座標を表示してくれるので非常に便利である。

残念ながらマップはGoogle MapではなくAppleのマップなので、拡大時に出てくる情報量は少しさみしいものがある。なのでGoogle Mapと照らし合わせながら確認するのをお勧めする。(今は大分性能が改善されたが、一昔前にはパチンコガンダム駅という伝説のアーティファクトを建造した例のアプリである。)

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313145113p:plain

ただし、この機能を使用するためにはiPhone設定→iCloudの「iPhoneを探す」オンにする必要がある。紛失時は便利であるが、端末の位置情報を常に参照できる機能なので、iCloudのアカウントがもし第三者に割れてしまうと、自分の位置情報を常時監視されてしまうことになりかねないので注意だ。

アカウントが割れてしまった場合以外にも、あなたの自室のPCのブラウザでiCloudの「サインインしたままにする」を選択している場合、あなたと同棲している彼女に現在の位置情報を掴まれる可能性だってある。ぜひともそれが原因で破局してほしい。

もしこの記事を読んでいるあなたがiPhoneユーザーであり、パスワードが堅牢で、Appleという企業を基本的に信頼するのであれば、この機能はオンにしておいた方が良いだろう。

 

 

 

 

 

……そして「iPhoneを探す」をChromeブラウザ上で起動して数秒後、マップ上に僕のiPhoneの座標が映し出された。

なるほど、とある駅から1kmほど離れた場所に存在している。

どう見たって交番だとか駅構内だとかそんな感じではない、知らないマンションを指し示している……つまりはパクられたのである。

 

 

f:id:ciel_machine:20170313151431j:plain

 

 

 

一応座標が間違っている可能性があるし(特に地下にある場合はズレやすい)、僕の勘違いで実は鞄の奥底に隠れている可能性もあるので、「サウンド再生」機能を使った。その名の通り端末から音が鳴るので、家の中にあるはずだが何処にほっぽり投げたかわからないという場合でも気軽に使うことが出来る。友人に「お願い〜電話かけて〜><」とお願いして呆れられる心配もないのでお勧めだ。

 

 

 

 

 

……で、音は聞こえない。どうやらそのマンションにあるのはほぼ確実なようだ。

そこで今度は端末を「紛失モード」にロックすることにした。この紛失モードでは、もしパスコードを設定していないユーザーでも、PCブラウザ上からパスコードを設定することが出来る。(だが普段からパスコードは掛けておくことをお勧めする。理由は後述)

そして電話番号を設定し、メッセージを設定するとその端末に「電話をかける」というボタンと設定したメッセージが表示されるという仕組みだ。

そして僕は正確な住所を打ち込むと座標がズレていた場合に脅し説得になりにくい事を考慮し、最寄りの交番名を使うことにした。文面は、確かこのような感じだ。

 

 

 

「携帯を拾っていただきありがとうございます。今、あなたのお住いの住所の最寄りの交番である、○○町○丁目○○交番まで届けて頂ければ幸いです。もしそうしなければ、然るべき手段を取らせていただきます」

 

 

 

……という具合に、性善説なんて信じない僕の陰湿さがよく滲み出ている人への信頼が溢れたメッセージを送信した。

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313154044j:plain

だがここで問題が発生した。紛失モードが保留中になった(iCloudから端末に接続できなくなった)のである──つまり、盗んだ人が端末の電源を切ったか、通信を切断したのだ。つまり、僕がさっきサウンドを鳴らしてしまったせいで多分ビビってしまったのである。完全に迂闊だった。

こうなってしまうとパスコードをかけることも出来ないので、盗まれたと思ったら、サウンドを鳴らす前にいきなり紛失モードを掛けたほうが良い。紛失モードの解除はパスコードを解除するだけで可能なので、この方法を絶対にお勧めする。

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313155223p:plain

……そして、この状況になって僕は焦っていた。一軒家ならまだしも、集合住宅の場合は部屋が特定できない。警察に駆け込んでも、一部屋一部屋探してくれる可能性が皆無なのは明白だ。

なので僕は深夜0時、冷え冷えとした外気に晒されながら駅の忘れ物受取所に行ったり、交番に赴いて遺失届を提出したりした。そして家に帰ってiPhoneの座標を確認するが、そこには2時間前の座標情報しか映っていなかった。

当然交番にも駅にも届け出はない。

……敗色は濃厚だった。

僕は盗んだ人がうっかりiPhoneの電源を付けなおした上にメッセージにビビってくれることだけを祈りながら就寝することしかできなかった。

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313160206j:plain

そして翌日の午前5時、盗んだ人はうっかり電源を付け直してくれた。(通知が来る)

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313160259j:plain

しかも端末の座標は駅構内に移動しているではないか。

いやあ、拾ってくれた人が親切でよかったなあー^^

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313161111j:plain

僕は勝利を確信しながら、駅構内の忘れ物受取所に向かった。

なんとかハッタリが効いたのだ。一時期はどうなるかと思ったが、これで預金口座にイオナズン直撃という被害を避けることが出来たのだ。

後は、スマートフォンとの感動の再会を待つのみだ。

 

 

 

 

 

 

ぼく「すいません、スマホが届いていると思うんですが……」

駅員さん「えーと、じゃあ携帯の特徴を教えてもらえますか?待受はどんな画像ですか?」

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313161248j:plain

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313160545j:plain

待受

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313161248j:plain

 

 

 

 

ぼく「え、えーと……ま、漫画です……」

駅員「なるほど(笑)……他になにか特徴はありますか?」

ぼく「えーと、カラフルな手帳型スマホケースです」

駅員「具体的にお願いします

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313161545j:plain

カラフルな手帳型スマホケース

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20170313161629j:plain

 

 

 

 

 

オタグッズ付けてる人はそもそも無くさないようにしようね。