ワタモテレビュー喪125「モテないし遠足がはじまる」
11月23日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪125「モテないし遠足がはじまる」が公開されました!
最近寒い季節になってきましたね。
私は見事に風邪を引いてしまいました……。発熱であまり頭が回らないのが心配ですけれども、せっかくの祝日なので早めの更新を優先いたします(誤字脱字があったら申し訳ありません)
皆様もどうか風邪に気をつけて、身体を暖かくしてお過ごしください。
閑話休題。
さて、今回は遠足回です。
最近のわたモテは一呼吸置くことなく、ガンガン物語が進行していきますね。
それだけキャラクターの躍動が止まらないという事なのでしょうか。
そして今回のエピソードでは、まさかのあの人が躍動しすぎて遂に暴走を始めてしまうようです。
今回のプレビュー画像は吉田さん、田村さん、もこっちの三人です!
舞浜駅に降り立つもこっち、LINEで田村さんと真子の二人と連絡を取っているご様子。
一人だけスタンプを送っているのは真子でしょうか。
(田村さんはスタンプ買ってなさそうだし送らなさそうな印象)
それにしても、このような遠足というグループ行動が必須の場で、もうもこっちは慌てふためく事がなくなりました。地に足がついている、という印象です。
それだけ今のグループの仲が確たるものになったという証左でしょう。
そして改札を出た所で真子と田村さんと合流するもこっち。
遠足の内容は現地集合現地解散、点呼が終わったら全員自由行動というゆるさ。
生徒の自主性に任せていると言えば聞こえは良いんですが……まあ、生徒としてはありがたい限りでしょう。
そしてプレビュー画像のシーン。
田村さんが吉田さんに「一緒に回らないか」と誘い、それを吉田さんが断ったという構図でしょう。
恐らく、田村さんと吉田さんはまだLINE等の連絡先の交換をしていないか、当日まで吉田さんが決めかねていた……という所でしょうか。(恐らく前者だと思います)
それにしても田村さん、やはり身内に対してはアクティブというか驚くほどに行動的になりますよね。心の壁を破るまでが大変で、壁を破ってからは一気に距離感が近くなるタイプなんでしょうね。
そしてリア充グループの面々の姿が描写されます、が……。
本来ネモが居るはずの位置に加藤さんが居て、ネモと岡田さんは両端……一番距離が離れています。それに岡田さんの表情はやはり複雑そうで、視線も露骨に他所を向いていますよね。
やはり、前回のネモと岡田さんの間に漂っていた不穏な気配は気のせいでは無かったようですね。
一方の南さんはこの大所帯で行動できるものと思い表情が浮かれていますが、足場が崩壊しかかっていることに気づいていないようです。
そしてネモの視線の先には……もこっち三人衆!
岡田さんと一緒に居るのが気まずいというのもあるんでしょうが、自分のやりたいことをはっきりと意思表示するようになったのも大きいのでしょう。
よっちゃんこと清田良典くんに断りを入れグループから離脱してしまいます。自分がぼっちになる事を厭わない、ネモの決意はどうやら揺るがないようですね。
それに対し、露骨に眉をしかめる岡田さん。去りゆくネモの背中を一瞬視線で追いかけたものの、「私も今日は別行動させてもらうね」と踵を返します。こんな精神状態や雰囲気ではグループでワイワイ盛り上がるのも中々難しそうです。
ロケットのパーツの切り離しの如く次々に空中分解していくリア充グループ……清田くんの頬にも冷や汗が浮かびます。
そして何も言わずとも岡田さんについていく事を選択する加藤さん(その上、別れたメンバーへのフォローも入れている)。
一方、南さんは文字通りキョロ充といったところでしょうか、キョロキョロするばかりで岡田さんに自発的について行くことができません。
友達である岡田さんを本心から心配しているからこそ、何も言わずに(引き止めたり、咎めたりしない)加藤さんが岡田さんについていったのに対し、自分の保身ばかりを考えて人付き合いをしてきた南さんは「岡田さんについていく」という行動に移せず、分離したグループをきょろきょろ見回すばかり……。
例えばですが、(岡田さんどうしたの?大丈夫?)という思いがあればすぐに行動に移せたのかもしれませんが、その場に立ち尽くしてキョロキョロするようでは(え?え?私どっちについていけばいいの?)という自分本位の思いの方が強そうですからね……。その上グループに対してのイニシアティブを持たないので、現在の状況に対して完全に置いてけぼりになってしまっています。
それを見た鈴木くん [私モテWiki]、せっかくのネズミーなのに喧嘩して雰囲気を悪くした二人にご立腹。
そして「男4人で」とわざわざ性別と人数を指定(そのほうが気楽というのもあるんでしょうが)。南さん、傍にいるのに完全にアウトオブ眼中のようです。そして聖人清田くんにも「あー そうだな…」とフォローを入れられず。
キョロキョロしている間に周りの足場は完全に崩壊し、もはやこのままでは一人になってしまうことに気づいた南さん。前回の記事において、
こんな「友達の関係」の構築がうまく行くのでしょうか、南さん。何らかの形で手痛いしっぺ返しをくらう事になりそうな気がします。
と私は書きましたが、早くもしっぺ返しをくらいそうな気配が……そうですよね。もし既存の関係を切り捨て、擦り寄ろうとした先に受け入れられなかった時、孤独になるんですよね。
そして出遅れて南さんは加藤さんと岡田さんの元へと向かいます。
「とてとて」という可愛らしい足音といい、まるで弱体化パッチを当てられか弱い小動物になってしまったようです。
そして加藤さんの「あれ? 南さんも来るの?」という発言。岡田さんが離れた時にすぐ来なかったのでこのセリフが出てきたのかな、と思うと皮肉交じりにも聞こえますよね。
どちらにせよ、加藤さん・岡田さんのペアと南さんの間には距離がある事を匂わせます。放課後一緒に行動したりと南さんなりに頑張っているようですが、報われていないようで……。
これまでの人付き合いの意識による結果というか、自業自得というか、そういったものの積み重ねがこの結果なのでしょうが、少し南さんが可哀想になってきますね。まさか南さんというキャラクターがこのようなクローズアップのされ方をされるとは、二年生の間は思いませんでした……。これも谷川ニコ先生の手腕でしょう。
一方のもこっちーズ、吉田さんが別の人と回ることで三人組になってしまい、田村さんは「うん…」と消沈気味。田村さんは表情には出ないものの、三点リーダーでテンションが分かるという漫画界では相当珍しいキャラクターですね。
そこに入り込んでいくのは……ネモ!いつもの外向けスマイルが張り付いています。
そして「最後の遠足だからいつものメンバーではない3人と遊びたい」という、もっともらしい理由で真子からOKを貰います。
そして話すのが初めてのネモから「よろしくね」と言われた田村さん、「あっ うん…」とぎこちない返事。「よろしく」という単語も出せなければ、「あっ」というコミュ障特有の高速詠唱を挟んでしまうなどいつも通りな感じです。ネモと田村さんが仲良くなる日はあるんでしょうか。ちょっと見てみたいんですけどね。
そしてもこっちに対しては「黒木さんはもちろんOKだから聞かなくていいよね」と強め&文字通り上から目線で言い切るネモ。いやあ……最高ですね。ネモのもこっちに対する様々な感情や距離感というものが滲み出ています。
そしてネズミーランド内を歩く一行。そんな中、ネモは立て板に水を流すように軽快なトークを繰り広げます。
普段はこういった間を持たせるような雑談を、気配りの達人である真子がやっているんですよね。ネモはグループにとって、真子の期待するような良い影響を与えている気がします(もこっちは相変わらず気圧されているような感じですが)。
それに話題選びも「なに乗りたいとかあるの?」といった、今後の行動に繋がるような内容なのが流石ですね。
そしてネモのネズミーのマスコットの耳を付けようという提案も実に自然です。真子もそれに乗っかってさあ付けようかという流れを「私いい」という田村さんの一言が断ち切ります。流石です。もこっちの「こいつよく断れんな……」という突っ込みがあまりにも的確すぎます。
そんなやり取りの最中、「困ったなー…」という誰かの独り言が真子の耳に入ります。
どうしたんでしょうか……心配ですね。このようなレジャー施設は広いですし、人とはぐれたりすると大変ですよね。一体誰なんでしょうか。
あ、やべーやつじゃん……。
わざとらしい具体的過ぎる説明ゼリフをぶつぶつと呟きながら、真子へと捨てられた子犬のような視線を向けます。が、「拾ってください」と書かれた看板をブンブン振り回している捨て犬を拾いたくなる人は中々居ません。真子は見なかったことにしてスルーしようとしますが……
「なんで!?」と見捨てた真子に牙をむく狂犬。「なんで!?」はもはや持ちネタ化しているので芸は豊富そうです。
そしてヒステリックになりながら拾わなかった真子を責め立てまくるうっちー。
ここまで図々しい狂犬……人間もそうそう居ないと思います。「なんで助けてくれないの!?」とか言ってますが、責めるぐらいなら自分から声かけろよ。
うっちー、今まで背景芸に徹していましたが、ついに表舞台へとマサカリ担いで突入してきました。一体どんな心境の変化があったのでしょうか。やはりクラスが別れ、一緒に行動できる機会が少なくなったので危機感を覚えたのでしょうか。
赤面しながら「一緒に回らせて!」とか言ってますが、その視界にはもこっちしか映っていないようです。
そんな厚かましいにも程があるうっちーに対し、真子は気を利かせて白ポニテこと宮崎さん [私モテWiki]へと連絡してあげるようです。相変わらず優しいですね、真子は。これ以上パーティにバーサーカーが増えると真子の心労が気がかりだったので、そういう意味でも安心ですね。
……で、これでうっちーの問題も解決ですね。
そういえば私は、うっちーの言っている事が「もこっちと一緒に行動したい為の嘘だ」と決めつけていましたが、本当にうっちーが困っている可能性だってあるわけですよね。
失礼しました。うっちーを狂犬呼ばわりするなど、大変無礼な表現を用いてしまったことを謝罪いたします。
良かったね、うっちー。気遣いしてくれる真子に「ありがとう」って言わないとね。
失礼しました。狂犬に謝罪いたします。
うっちー、自分の言っていることが破綻している事を自覚していないんでしょうか。
田村さんに肩を担いでもらった時も舌打ちで返していましたし、もはやフォローが不可能な領域に達してしまっています。
本来うっちーの親友であるはずの白ポニテ達に連絡することを「余計なこと」呼ばわりなど、あまりの卑しさにさっきから私はたまげっぱなしです。
そしてもこっちと田村さんの間に何気ない所作で手を挟み込み……
二人の間にズイと割り込んだかと思うと……
もこっちの横をキープし続けます。欲望を剥き出しにするあまり、前も周りも見えていないようです。
……と、やべーやつの話題は置いておきましょう。田村さんが何かに気づいたようです。
……吉田さん!? あらゆる意味で気合が入りすぎでは!?
ネズミーが大好きなのは皆さんもご存知の通りだと思いますが、さっき田村さんが拒否った耳まで付けて……カワイイですね。
……と、何やら吉田さんの様子がおかしいですね。普段から服を着崩しているとはいえ少し乱れすぎなような気もしますし、頬が腫れています。
それに、他のグループと一緒に行動していたはずでは?
そして相変わらず身内には積極的な田村さん、ただならぬ様子の吉田さんを心配します。
一方のネモ、他人とそんなに関わりを持とうとしない田村さんが、クラスメートと殆ど交流しない(しかも不登校気味だった)吉田さんと友達なのが意外な様子です。
それはそうですよね。修学旅行の繋がりがあるということを知らないのであれば、傍目から見たら繋がりがさっぱり分からなくて面白く映ると思います。
そしてもこっち、「かつあげをして反撃にあったのか?」と散々な印象。
もしかしてもこっちは前世でヤンキーに撲殺されたのでしょうか。
そして吉田さん、凛々しい顔でもこっち一行についていくことを宣言します。
耳にかわいいものが付いているので決まってないのがいいところです。
そしてまさにオールスターメンバー! 夢の共演が実現ッ!!
(なんだこのメンツ?)と改めて周りの状況を見ながら肩を狭めるもこっち。両端からのプレッシャーに少し気圧され気味なのでしょうか。
先陣を斬る保護者の真子とネズミーを満喫するつもりマンマンのアタッカーの吉田さん、そしてもこっちを取り囲むバミューダトライアングル。陣形としては完璧でしょう。
そしてラストのコマ。それぞれの思いが錯綜します。
このネモのモノローグからはもこっちに対する感情の一端が読み取れます。
やはりネモは、もこっちに普通の(つまらない)人間であってほしくないのでしょうね。この結成の経緯が傍目からはさっぱり分からないカオスグループにテンションが上がり気味のようです。とはいえ、その「面白そうなグループ」の中にネモも勿論入っていると思います。
一方の田村さん、「久しぶりに四人だ」と喜び気味です。
とはいえうっちーとネモは頭数に入っていないよう。やはり、打ち上げの後のホームで集った四人(もこゆりよしまこ)は特別なんでしょうね。その絶対ともいえるボーダーの中にネモが入り込めるのか私は気になっています。性格的な相性で言えばいいと思うのですが……。
そして保護者枠の真子、珍しく楽しげな様子の田村さんを見て嬉しそうです。
表情に出にくい田村さんの様子を一発で理解するのは、二人の仲の深さを感じさせますね。
吉田さんはそんな一行を見て「なんで耳つけてねーんだよ」と一喝。田村さんが拒否ったからしょうがないね……。
とはいえ、吉田さんの提案なら田村さんも付けてくれそうですし、ひょっとしたら次回は全員耳つけてくれるんじゃないでしょうか。テンション上がりますねえ!
……それにしても吉田さん、何があったのでしょうか。
恐らく吉田さんはいつものタレ目とメカクレの友人二人と行動していたものと思われるのですが。
もしかしてネズミーに対する温度差で不和が生じてしまったんでしょうか。
個人的には吉田さんがはしゃぎすぎて一人行動しすぎてはぐれたとかだと安心するんですが……次回が気になるところです。(頬の腫れは人混みで……いや、無いか)
そして最後にここまで言及を避けていたうっちーですが……。いえ、何も言わないでおきましょう。幸いにももこっちの隣をキープした後はセリフがなく、その凶暴性はひた隠しにされていたと思いますし──