ワタモテレビュー喪116「モテないし二年目の卒業式(裏側)」
6月15日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪116「モテないし二年目の卒業式(裏側)」が公開されました!
って、喪116の公開から10日も経ってるじゃないか!
本当にすいません……実はこの10日間、記憶が曖昧なんですよ。
えー……確か土日とも休日出勤して、連日帰る頃にはとっくに日が変わっていて物理的に自由な時間が無かったような……
……。
え、えー……こんなつまらない身の上話は放っておいて、最高に面白いワタモテのレビューを初めます!
今回のプレビュー画像は智貴です。視線の先には何が……?
そこにはもこっちのネクタイを引っ張る吉田さんの姿がありました。事情を知らないのであれば一見これからカツでも揚げるのかなと思ってしまいそうな場面ですが、
そんな訳はありません。前回、吉田さんが一歩を踏み出せないもこっちを引っ張った最高に格好いいシーンを別角度から見ただけでした。
……ってかこのもこっち、いつにもまして可愛すぎませんか!?「ポン」と効果音を鳴らしながらミニもこっちを召喚しているようにも見えなくもないですよ!?
その様子を見た智貴は、
(…別にイジめられてるわけじゃねーのか?)(ヤンキーにヤキ入れられてんのかと思った)
と、そういった場面ではないことを察します。
姉であるもこっちのことがやはり少し心配なんでしょうか?(もしそうなら僕が嬉しい)
が、不幸にも髪が金塗りの吉田さんと衝突してしまいます。(視線が)
「いや 別につけてないっすよ」
「見てただろーが!」
……どうやら吉田さんにはもこっちの遺伝子を感じる能力が備わっていないようです。
……が、そんな不毛になりそうな問答は長続きせず、吉田さんは舌打ちしてどこに行ってしまいます。
ひょっとしたら、吉田さんはむず痒くて居心地が悪く、すぐその場を離れたかったのかもしれません。もこっちの為を思って先輩のもとまで引っ張る……友達思いの行動を見られたと思って内心恥ずかしかったのかも……そう考えるとヤンデレ(ヤンキーデレ)最高だな、って改めて声を大にして言いたくなります。
そして、去っていく吉田さんを見ながら(あいつとどういう関係だ?)と智貴は疑問を抱きます。
普通、もこっちの自称する「陰キャラ」とヤンキーの関連性は、智貴が最初に思った「イジめ」の関係を連想しがちですからね。
実は友達だなんて聞いたらびっくりするんじゃないでしょうか。(お互い否定しそうだけど)
そして前回の涙腺崩壊シーンである抱擁を見つめる智貴。
デフォルメ智貴も可愛いですね。う、うむ……なんだか興奮してきたよ!
そして智貴は今江先輩ともこっちの……!?
今江先輩の抱擁を見つめるのは智貴だけではありません。うっちーもそれを目に焼き付けているようです。「最後の性を感じてる」と、三島由紀夫もびっくりの文学的表現を繰り出しながら、「きもいきもい!」と鳴き声をあげています。木にへばりついているし、ひょっとしたらセミの一種でしょうか。
ヒェ……
目があったら死ぬ系の何かと目があってしまったような一瞬の間が訪れます。
もこっちの遺伝子専門家のうっちーは智貴が弟であることを知っているはずですが、意外にも智貴をスルー。遺伝子が似通っている程度では本物のもこっちの魅力には敵わないようです。
一方の智貴はうっちーを「あれ」呼ばわり。まあ明らかに変質者ですからね。
↑ところでこれの時といい、うっちーの嫉妬時の顔はこれで決まりなんですね。こえーよ。
そしてその場を立ち去りながら智貴は、
(あいつの知り合い(小宮山さんの顔)とか 変な奴ばっかだな……
さっき抱き合ってた人はまともそうだが)
と、心中でバッサリ小宮山さんのことを「変なやつ」と斬って捨てます。あーあ、もう脈が……(ダブルミーニング)
そういえば、智貴の知っているもこっちの知り合いはち◯こハンターとかそういうのばかりでしたね。それなら智貴が「変なやつばっか」と思っても仕方ないのかもしれませんが、
その直後、まともそうな二人がもこっちの話をしているのが耳に入ってきます。
思わず聞き耳を立ててしまう智貴。恐らく足を止めていたか、歩幅を随分と狭めていたのでしょう。智貴が少し驚いているのを、表情にも台詞にも出さず、こういう表現で示すのは谷川先生の漫画力の高さが光っていると思います。
田村さんの「………」も何処か意味深です。「あの人さっき聞き耳立ててた?気のせいかな……」ぐらいの「………」なのかもしれませんが、田村さんならひょっとして遺伝子に気づいてたり……しないかな。
……そして、このコマに今回の話の意味が込められていると感じました。
もこっちが如何にぼっちで友達が居なくて喪女でしょーもない事をしていたか、一番知っているのは弟である智貴です。
つまり、もこっち本人を除いて、交友関係が広がったことを一番実感できる存在なんですね。
二年生編……特に修学旅行後はもこっちの交友関係の変化が顕著でした。
今回の話は二年生編の統括の意味を含んでいたのではないか、と思います。これで卒業式回が終了というのは納得の構成です。
……と、いつものもこっちでオチなのでした。
いや……実は少し安心したんですよ、今回のオチに。少し前まで男なら誰でも良いと、手すりの下でしゃがんで偶発的な頭ポンを狙っていたもこっちが、あそこまで成長して悟りを開くなんて度肝を抜かれましたから、少々調子に乗ってくれていたほうがほっとします。
だって世の大半の男は超絶美女に花付けさせられて頭ポンされたんなら、もこっち以上に勘違いしてると思いますよ。
笑いあり、どこかじーんとするところあり……素晴らしい回でした。