場末の。

ワタモテの感想記事がメインです。たまに他の話題を取り扱った記事も投稿します。

ワタモテレビュー喪156「モテないし噂になる」

5月9日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪156「モテないし噂になる」が公開されました!

 

 

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 様々な人物の視点や心情を丁寧に描くのがわたモテの特徴ですが、この漫画の話の中心に居る存在はやはり黒木智子。
となると、今回のタイトルの「噂になる」人物というのは……。

 

 

 

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今回のプレビュー画像は風夏さんです!
どうやら図書室での一件が未だに気になるようで……(そりゃあそうだ)。

 

 

 

 

 

 

今回はオムニバス形式です。
まず一話目は「吉田さんはOK」というタイトルですが吉田さんは(会話中にしか)登場しません。

 

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通学のためいつも通り電車に乗り込むもこっちですが、その車両の中には普段見慣れない姿が。
そう、吉田さんの友人、メカクレの麗奈さんです。
麗奈さんは普段バイクで通学しているのですが、吉田さんがもこっちを送る時にバイクを借りていったので久々の電車通学となったようで「マジだりぃ……」と吊り革につかまりながらぼやきます。
この手持ち無沙汰というか、両手で吊り革を掴んで体重を前に乗っける所作から本当にだるそうなのが伝わってきます。



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すると、陰キャ大人しい存在であるところのもこっちとヤンキーの変わった組み合わせが気になるのは風夏さん。そういえば喪148で、もこっちが通学する車両に乗っている描写がありましたね。当時はやたら美人のモブが居るな…という認識でしたが、風夏さんを前からネームドキャラとして出す構想があったことが伺えます。

 

 

そんな風夏さんですが、その珍しい組み合わせよりも喪155で結局加藤さんが胸を触らせたのかどうかが気になるとのこと。
しかしそれほど接点もない存在にシモの話を振るのも躊躇われるところ。思い悩む風夏さんですが……。

 

 

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酷すぎる……。

朝っぱらから車両内にも関わらずシモの話題を連発する二人。麗奈さんは相当下ネタの話題がいけるクチなようなので、意外とこの二人の相性はかなりいいのかもしれません。もこっちは言わずもがなですからね。
そんな二人の会話を聞いて「そういう人間なら明日香に聞くよりいいかもしれない」と判断する風夏さん。
喪155では「そういう(性的な事に関わる)冗談か…昔はそういうこと言わなかったけど」というモノローグがあった通り、加藤さんにはそういう事を話すイメージを全く持っていない風夏さんとしては胸の話題は振りづらいのでしょう。

 

 

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そこで早速車両内で胸を触ったのかいきなりもこっちに聞く風夏さん。
……降りてからでも良かったんじゃないですかね? 周りに人が大勢居ますよ。
どうやらこの二人に判断能力が狂わされているのかもしれません。

 

 

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出たーッ!もこっちの相手が乗り気になったところでの無意識カウンターだァッ
ここでタイトルの意味が分かりました。
タイトル通り吉田さんの話題であれば「ク●ニ」「ちんちん」などのルール無用のバーリ・トゥードにしてもいいという認識がもこっちと麗奈さんの間であるみたいです。いや良くねえだろ

 


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一方の加藤さんに纏わる話題は「胸」だろうとなんだろうとNGというApple並の審査の厳しさになる様子。
ところで風夏さん、「チ●コ」とは一言も言ってません。

 

 

 

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結局触ったのか触らなかったのか分からずじまいでモヤモヤする風夏さんを中心に置いた扉絵。
まず廊下の奥から。和田くんと清田くん、廊下で何か本を見ているようです。和田くんの好きなジャンプでしょうか?
廊下をポケットに手を入れて歩く智貴と、それを遠くから見つめるちん…朱里ちゃん。その間には真子がいますね。手前には南さんと、声を掛けられたと思われる宮崎さん。
そして画面左には…紗弥加と、智貴と仲の良い男子の親しげな様子が。これは一体…?


ちなみにこの扉絵で出てくる人物は全て今回登場します。キャラクターが本当に増えたなあと思わされますね。

 

 

 

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タイトルは「ラッキーセクハラ」
喪155で胸をもむ・もまない問答で少し気まずい空気になってしまったことを気にかけていたもこっちですが、自然に「おはよう」と声をかけてくる加藤さんを見て「昨日のことは特に気にしてなさそう」安堵するもこっち。
「胸を触る」ということに関しては反省している様ですが、ボディタッチは全く諦めていないのか、加藤さんの綺麗な髪の毛に目を奪われます。
もこっちの視線に気づいた加藤さんが「どうしたの?」と首を傾げます。そこでのもこっちの返答は「おっぱいさわれなかったかわりに 毛さわりたいな…」という震え声によるものでした。

 

 

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エッッッ!!

 

ハートマークのエフェクトもそりゃ登場するよ、というこのシーン。直前まで胸の話題をしていたり、もこっちと下ネタは切り離せないものであることから下の毛を想像してしまったのでしょう。流石の加藤さんも胸には動じませんが、それには動揺を隠しきれない様子。何が起きても大体落ち着いている加藤さんがびっくりするシーンは相当珍しいですね。

それに「髪の毛のほう」と慌てて弁解するもこっち。加藤さんも誤解が解けたのか納得し、二人は赤面しながら笑い合います。カップルか?

 

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そしてこの感想である。
前回果たされなかった「セクハラ」。もこっちが求めるのは偶発性が呼び起こす(吉田さんによくやってるやつ)ものだということが分かりますね…例えばToLOVEるといったジャンプのラブコメ漫画の主人公のやつです。

 

 

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田村さんの視線の先にある前方の席の毛のような線らしきものが地味に気になります。これなんなんでしょうね。

 

タイトルは「ぬかよろこび」
この2コマだけで「何故いい日かもしれないと思っているのか」が分かる方は田村ゆり検定2級辺りが取得できそうです。

 

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「あっぶなーい ギリギリセーフ」という言葉とともに田村さんにとっての不幸の象徴が現れることで終了する1ページ短編なのですが、ギャグ方向に思い切り舵をとったこの「ぬかよろこび」を私は強く推したいです。上の1コマだけで答えが分かるのが良いですし、微妙な田村さんの表情の遷移にも注目です。

 

 

 

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タイトルは「こうかい」
何やら分厚い本を持つもこっちに声を掛けるネモ。丁度困っていたのか、「あっ…」とネモの姿を見て声を漏らしながらハサミを持っているか聞くもこっち。
しかしネモはこういう時気が利くのか利かないのか(この場面では裏目に出ている)、有無を言わさず周りにハサミを持っている人が居ないか聞き始めます。
そして名乗りをあげたのは最近出番が増えつつある和田くんなのですが、もこっちの様子はどこかおかしいです。

 

 

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眼の前でマガジンの袋とじを開け始めるもこっち。(このモデル、ゆうちゃんに似てるような…)
よく言えば潔い、悪く言えば馬鹿な行動です。タイトルが公開と後悔をかけていると思われるのでもこっち的にもネモ以外に広まってしまったのが問題なのでしょうが。
和田くんの感情の読み取りづらい目がこの光景をどう捉えているのか気になります。
それと岡田さんの前ではやめとけよ。

 

 

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タイトルは「出禁」
3-5では真子の隣以外に居場所を見いだせない南さんは頻繁に隣のクラスの3-4に足を運んでいますが、サチノリマキの3人からはやはりそれを小馬鹿にされているようです。哀れな…。

 

 

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皮肉めいた言葉を投げかけられる南さん。一方、もこっちを「キモい」発言で傷つけてしまったことに落ち込むうっちーを諭そうとする雌猫の間メンバー。
この世界でうっちー語を理解しているのはうっちーだけなので、「キモい」を愛情表現と周りが理解していないのがそもそもの悲劇の発端です。普通の日本語の辞書で引いてはいけないのです。

 

 

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なんと言うのでしょうかね。初期うっちーは自分のパンツを取られたり寝ているところを凝視されたり等、もこっちから性的に迫られたと勘違いしていました。その時感じた感情は日本語の辞書でいうところの「キモい」であった事は間違いありませんが、その後のもこっちのあらゆる行動によって湧き上がる感情がすべて「キモい」に統合されてしまったんじゃないかと思うのです。例えば、音楽を聞いて感情を揺さぶられたときに「エモい」と言うのに似ています。うっちーは常にもこっちと接していると何かしらの感情を揺さぶられるのではないでしょうか。

 

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一方、うっちー語の辞書を持っていない南さんはうっちーのそれを「悪口」と解釈したのか「なんの話ー?」と近づき、「あいつマジキモいよね ド陰なのに調子のってるし!」と陰口を叩きます。日本語とうっちー語の解釈の違いによる悲劇が生まれそうな展開になってきました。
そして南さんはもこっちが喪135でメイクした時の画像を渡します。
うっちーはその画像を眼球で食べるつもりなのかというぐらいに近くに寄せ、南さんからL●NEで画像を入手します。
事情を知らぬ南さんは(Bランクって感じだけど友達できた)と、3-4に逃げ込んでいる奴が何を上から言っているんだというモノローグを浮かべながら微笑みますが…。

 

 

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友達ではなく敵を作っただけでした。
かよさんもうっちーの言動に呆れ顔を隠せませんが、本気で罵倒するときは「キモい」ではなく「汚い顔」と表現する事が明らかになりましたね。

 

 

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タイトルは「噂」
沙弥加の言動のせいで朱里ちゃんと智貴に様々な風評被害が及んでいる昨今、休み時間になるとクラスの外に毎度出ていってしまう智貴の背中を見て溜息をつく朱里ちゃん。
すると元気がない朱里ちゃんを見かねて声を掛けたのは沙弥加です。
「元気ないよ」「悲しい顔は似合わない」とナンパ師のような台詞をポンポン吐く沙弥加ですが、元凶はテメーだよという感じです。自分に原因があるともしらずに良い人ぶってるのを見てるとなんだか大体のコマがムカつく表情に見えてきました。

 

しかし朱里ちゃんは(ダメ親友のことそんな風に思っちゃ…沙弥加はいつだって私の為にしてくれてるのに…)と親友に対する負の感情を抑えようとします。朱里ちゃんの周りの人間はコオロギ(…すいません、昆虫でした)といいなんだか朱里ちゃんを内心苛つかせている人間ばかりです。不憫になってきました。
すると、沙弥加は中学の頃から智貴と仲のいい中村と最近よく話をしていると口にします。口実としては「(智貴と仲良くなりたい)朱里のために中村くんから話を色々聞いている」らしいのですが…。

 

 

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なんかラブコメが始まりました。
「噂してたら来たよ!」というテンプレのような台詞から始まり、教科書を借りようとする中村くんを拒否すると「俺とお前の仲だろ」「はぁ!?バカじゃない!」とこれまたギャルゲーの主人公とツンデレヒロインのようなやり取りが繰り広げられます。
並行して朱里ちゃんから表情が少しずつ失われていきます。

 

 

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あっ…これは…。

 

窓枠を掴む朱里ちゃんの握力が次第に強まります。
(……は!? つい私と智貴くんをダシに男子と仲良くしてる沙弥加にイラっとしちゃった… 最低だ私…)とモノローグを浮かべる朱里ちゃんですが、どストレートに沙弥加の現状に苛ついてます。そりゃあ智貴と自分の距離は近づかないのに、間近でこんなもん見せられた上に利用されたと感じたらそうなりますよね…。


ですが朱里ちゃんは優しいので(今度は私が沙弥加のことを応援してあげよう)と切り替えます。
沙弥加はテンプレのようなツンデレ照れ隠し女なので「仲良くないよあんな奴」「ないない だって中村だよ」「口悪いしデリカシーないしイジワルだし だから絶対にないよ」などと、(でも本当は私はあいつの良さを知っている)(でも本当は好きなんだ)と語尾に付いてそうな台詞を連発し始めます。

 

 

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こういうタイプが自分の気持に正直になる為にはどう動けば良いのか。それはライバルの登場によって焦らせることです。
見え見えの先制攻撃に対する沙弥加の反応は…。

 

 

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どんだけ焦ってんだよ。
沙弥加の中村くんに対する思い入れが分かる1コマです。朱里ちゃんの冗談に必死になって「朱里にはもったいない」「中村だよ!顔だってそこまで格好よくないし!」ネガティブキャンペーンを繰り返す沙弥加。正直になれないのでひたすら下げる方向に持っていくようです。
そんな沙弥加に冗談であることを打ち明けようとする朱里ちゃんですが…。

 

 

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朱里ちゃん…中高一本拳でやりなさい。

沙弥加からはミニ荻野の気配を感じます。

 

 

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タイトルは「気になるあいつ」
人の良さから手伝いを頼まれているのかポスターらしきものを抱える真子に宮崎さんが声をかけます。この二人が話の主軸に置かれることは稀なので珍しい組み合わせです。
どうやら気落ちしているうっちーの事を気にかけて、もこっち側があの一件を気にしているのかどうか探りを入れているようです。相変わらず保護者ですね、宮崎さんは。

 

 

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もこっちのことを「例のあの人」とヴォルデモートのような扱いをしてきた雌猫メンバー…宮崎さんからしても(2年の時はいつも一人ぼっちに見えたけどなにがあったんだろ この前なんて加藤さんと一緒だったし…)と、最近のもこっちの変わりように対して一個人として興味を持ち始めたようです。

丁度その時、清田くんと和田くんがもこっちの話をしているのを耳にします。女子ならず男子までも…ってか和田くん結構袋とじに対してノリノリじゃねーかよ。もこっちの前の席が理解のある男子で良かったですね。

 

 

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ふとした瞬間最近視界に入るアイツ…。
思い返して見れば胸の話やらド変態やら袋とじやら、どれもこれも下ネタ絡みでろくな事をしている場面がありません。

 

 

 

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だ……

誰!?!?

 

う、うっちーが…うっちーが絵文字でなくなってしまいました。恋のライバルが親友だった時の衝撃は人の顔を変えてしまうということなのでしょうか。それとも常にデフォルメの表情なのか…。
一方の宮崎さんはまともなので「友達にはなりたくない」と真っ当な評。傍から眺めておくぐらいが丁度いいと思います。

 

 

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タイトルは「二人乗り」
麗奈さんから借りたバイクで登校してきた吉田さん。「見つからなきゃ平気だろ」と髪をかきあげながら心配する真子に返答しますが、その直後に呼び出されてしまいます。
初回にもかかわらずこれは相当ついていないと言えます。
それを他人事のように横から見つめるもこっちですが……。

 

 

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喪157、主人公不在決定…!

 

 

 

今回(喪156)のオムニバス回はギャグ要素強めで、わたモテらしさがよく出ていた回でしたね。ギャグ漫画としての矜持すら感じます。1ページの短編も今回結構多かったですし、テンポも良かったので個人的にはかなり好きな回でした。

……そして当ブログの更新頻度が本当に遅くて申し訳ない限りです。ずるずるずるずる遅れていくばかりで…。
ですが、喪157以降は更新を早く出来る目処が付きそうなので、現在遅れているぶんを取り返すよう務めます。
情けない限りですが、これからも当ブログを宜しくお願いいたします。