場末の。

ワタモテの感想記事がメインです。たまに他の話題を取り扱った記事も投稿します。

「キルミーベイベー」トークショー、参戦レポート。

※今回はレビュー記事でもなんでもなく、当ブログ初のレポート記事です。

 

皆さん、いよいよ2017年も一ヶ月を切ってしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は、12月1日に秋葉原で行われた、キルミーベイベートークショーに参加してきました。

 


一応、この記事を閲覧しようとした方の9割がご存知であろうとは承知の上で補足しておきますと、キルミーベイベーとは、まんがタイムきららキャラットで連載中の、カヅホ先生による殺し屋ギャグ4コマです。

 

 

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10月27日には、ついに9巻が発売されました。きららに連載されている作品の中でも長期連載に位置する人気作品です。

 

 

 

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また、人気作品として有名なだけでなく、BD第一巻売上が(公式で)ネタにされたり、ファンの活動の成果が実ったのかBD-BOXとOVAで大逆転したり(参考:「キルミーベイベー:ネットで拡散! 不人気アニメ逆転のシナリオとは(毎日新聞デジタル)」)、何故かネットコミュニティ上で無関係のチャーリー・ブラウンと接点を作らされたり等、逸話には事欠かさないことから、作品を読んだことがない方でも、インターネットのオタクコミュニティに属している方ならタイトルをご存知かもしれません。

 

 


2012年1月……いくら連載中とはいえ、既に放送から約6年が経過した本アニメ。6年という月日は決して短くはありません。普通の作品であればアニメのファンコミュニティは縮小の一途を辿っている頃でしょう。
何故トークショーが開かれたのか? そもそもファンは集まるのか?
そう疑問を抱かれた方々に、今回のトークショーの熱気をお伝えできれば幸いです。

 

 

 

※トークショーの内容だけ見たい!という方は、第二章から読むことをオススメいたします。
※トークショーの内容は全て走り書きのメモと記憶によるものであり、キャスト・スタッフ様の発言を正確に記したものではないことをお含みおきください。

 

 

 

あらすじ:激動の11月14日

 

そもそもの事件は2017年11月14日に発生しました。

 

 

www.youtube.com
キルミーベイベー、2017年配信予定のスマホ用RPGゲーム「きららファンタジア」に参戦決定。

 

以前からPVで「やすな・ソーニャ・あぎりと思われるシルエット」が登場していたことから参戦はするだろうとファンの間では噂されていましたが、正式な発表となると安心感が違います。

それに、下手したらOVAよりも動いている素晴らしいPVのアニメーションに、およそ4年ぶりの「折部やすな役 赤崎千夏」「ソーニャ役 田村睦心」の演技にファンのテンションは急上昇。数年ぶりに食料が支給されたのですから仕方がありません。

 


そんな中、更に爆弾が透過されました。

 

 

 

キルミーベイベーのグッズ販売所「キルミー屋」の開催並びにトークショーの開催決定。

 

数年単位で新規情報に飢えているキルミスト(キルミーファンの通称)達は、あまりの情報量の波に全員溺れてしまい文字通り地に足がつかない状態に。

 

 

ちなみにキルミー屋というグッズ販売所自体は、以前よりこのアニまるっ!というTBS・MBS公式のアニメグッズサイトで通販という形で何度か行われており、実店舗での販売も私の記憶が正しければ1~2回ありました。
実際、今まで発売されたキルミーグッズは数多くあります。
「数多く? アニメグッズの数なんてたかが知れてるだろう?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、今までアニまるっ!で販売されたキルミーグッズの種類は50を越えるほど存在しています。

 

 

ともあれ、そのようなキルミーグッズ販売に定評のあるアニまるっ!が主催のトークショー。情報は一気に拡散し、「想定を超える反響」があったため先着80名の予定が抽選形式に変更される事態にまで発展しました。
先着順であれば始発で並ぼうとしていた私も例に漏れず、その抽選に参加することになったのです。

 

 

序章:運命の箱

 

そして運命の11月18日(土)当日。
抽選の開始は9時からだったのですが、私の気持ちは浮ついたまま落ち着かず、7時40分ごろに抽選会場であるAKIHABARAゲーマーズ本店に訪れました。
しかし開始まで後1時間強はあるにもかかわらず、既に20人程度のキルミストがゲーマーズの前に並んでいました。
そしてそれからぐんぐんぐんぐん列は伸び続け、最終的には120人以上(※非公式情報であり、正確な数字ではありません。私的には150ぐらい居たような気がしないでもないです)が並んだようです。やはり80人では到底キャパシティが足りなかったようですね。

 

 

 

……と、こうやって淡々と文章を書き連ねていますが、並んでいる私の心境はとても平静ではいられませんでした。
トークショーにとにかく参加したいのです。いえ、参加したくないキルミストなど存在するわけがありません。

 


過去にあったキルミー関連のイベントといえば、秋葉原でのポスター手渡し会、六本木での殺し屋祭、横浜でのP's LIVE02の3つです。
そう……3つしか無いのです。これを逃したらまた開かれる保証などとてもありません。
過去、私は殺し屋祭りの先行特別抽選に外れて発狂したものの一般販売でなんとか滑り込んだり、他の出演声優の殆どを知らないまま(声優に疎いのです)声優が沢山集まるライブイベントであるP's LIVEに行き、大トリを務めた某超売れっ子声優を知らなかったせいであらゆるものに置いてけぼりにされるなど、色々ありましたが最初の手渡し会以外は地を這ってでも参加してきた経緯があります。

 

 

今回もどうか参加したい! どうか、どうか! 後ろの方でOK! なんなら立ち見大歓迎! 屋根裏でもいい!
様々な想いが胸を駆け巡る中、時計の針が定刻の9時を指すと、ゲーマーズの店員が番号の書かれたキルミー屋の入場整理券の入った箱を持ってきます。

 

 

そう、今回のトークショーに参加する条件は「キルミー屋で3000円以上の買い物をする(ただし先着80名)」こと。つまり80番以内の番号の書かれたキルミー屋の入場整理券を引けば、80名以内の購入者になれる=確実にトークショーに参加できる、という訳です。

 

 

頼む……頼む私の右手! どうか、どうか……80番以内の整理券を引いてくれえっ!!(バッ)

 

 

 

 

 

 

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↑その思いも虚しく 93番の整理券を引く当ブログ著者

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

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管理人! 決意を抱き続けるんだ…

 

 

 

 

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 心が折れた結果、秋葉原のルノアールで一人呆然とする私。
全ては運否天賦。届かなかった。悔やんでもどうしようもないという事は分かっていても大きなショックが胸を抉るように突き刺し、視界のピントは常にぼやけていました。

 

 


店頭で売っているグッズは実は通販で先行販売されたものが殆どで、既に予約済みのものばかり。
しかも自分の購入出来る時間は11時20分からで、待つにしても間が空いていました。
「帰宅」──正直に言うと、その二文字が脳裏をよぎりました。外れたショックが大きすぎ、全身から力が抜け、早く家に帰って横になりたかったのです。

 

 

ですが、ひょっとしたら「イベントには参加出来ないけど、キルミー屋で早く買い物がしたかった」「なんか抽選やってるっぽいからなんとなく並んだ」
という人たちが13人以上いるのではないかという、希望的観測という名の一縷の望みと、キルミーグッズだらけの店舗スペースを一目見たいという思いが足を留めました。
そもそもこの「キルミー屋」をゲーマーズが堂々と開く、という事自体、今後あるか分かりません。これも記念すべきイベントだ、そうだろう──ショックを胸に抱えたまま、私は店舗へと赴きます。行かなかった事による後悔だけは、決してしたくはなかったのです。

 

 

 

 

 ──そして私は、チケットを手にしました。

……何が起きたのか理解できず、店員さんからチケットを貰った時に「本当にもらってもいいんですか??」と聞いてしまう私(当然ながら店員さんに「当たり前だろ」と困惑される)。整理券を貰ったにも関わらず、購入しなかった方々が20人強居たか、もしくは少し多めに整理券を刷った結果、引かれなかったクジが箱に結構あったのか(後者の可能性が高そう)……。まさかこのような展開になるとは思ってもいませんでした。
絶望の谷底に突き落とされた私に、思わぬところから転がり込んできた幸運。
やはりキルミーは神、という確信を胸に抱きながら、私は12月1日のトークショーに運良く滑り込むことになったのです。

殺し屋祭りの時といい、一度絶望してから救われるパターンはこれで二度目。落としてから上げるキルミーはエンターテイナー。

 

 

第一章:80名のキルミスト、約束の地へ

 

 

そして運命の12月1日(金)当日。平日なので、この腐敗したIT企業の奴隷である私は出勤日です。
「頼むからこれ以上仕事振らないでくれ」という上司への願いが通じたのか、定時とともにオフィスのドアをくぐることに成功。
駅へと駆け足で向かい、秋葉原へと馳せ参じます。都内で働いていて良かったと数年ぶりに実感しました。

 

 

 

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そして秋葉原に到着。こちらが、今回の舞台であるボークス秋葉原でございます。

 

 

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こちらは朝早くから並んだゲーマーズ。ズラッと店舗前に何十列もキルミストが並んでいるのを見て店員が半笑いになっていたのも今はいい思い出。

 

 


開場30分前にイベントホールの仕切りの前に訪れると、既にキルミストが15人程度集結していました。
そして15分前になる頃には。既に全体の4/5は集まっていました。


仕事帰りに駆けつけたと思われるスーツ姿のサラリーマン、脱いだジャケットの下からキルミーパーカーを覗かせる女性、キルミーバッグにでかでかとキルミーアクセサリーを付けた男性など、「ああ、ここに居る全員がキルミストなんだな」と改めて実感し、涙腺にグッと来るものがありました。言葉には出さずとも、参加者全員何か思うところがあったのではないかなと思います。
私もキルミーバッグを肩に掛け、キルミーパーカー・キルミーTシャツ・キルミー手袋を着用し、身も心も気合十分といった形で臨みました(私服出社OK)。

 

 

 

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仕切りの奥(トークショー開場)からは松前公高さん・山口優さん属するEXPOが手がけたキルミーベイベーのサントラが流れ、ファンの記憶を6年前に引き戻してくれます。(サントラ音源はTV音源から大分変更が加えられている曲が多いので、ファンの方は絶対に楽しめる出来になっています。是非購入を!)

 

 

そうしていると、入場列をずっと整理してくださったスタッフさんがエピソードを一つ話してくれました。
どうやらソーニャ役・田村睦心さんがスタッフ・キャスト側から入るべきところを私達客席側から会場入りしたそうです。

 

……おいおい、開場前から垂涎の天然可愛いエピソード公開かよ!! 一文字たりとも聞き逃せねぇぜ!! ……という決意が胸を占めます。

 

 

そして開場時間になり、キルミスト達は粛々と着席。早い段階で殆ど揃っていたのでスタッフさんが驚かれていました。
訪れたキルミストの年齢層は若干高めかな、と思っていたのですが、中高生ぐらいの子も居たので改めてファン層の広さを実感しました。
男女比は8.5:1.5といった所でしょうか。やはり性別・年齢隔てなく愛されるキルミーは神という事が証明されましたね。

 

 

第二章:トークショー、衝撃の開催理由

 

開始時刻前。座して待つファンの前に最初に姿を見せたのは、司会進行役のはかせ(IOSYS)さん。

 

 

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はかせさんはキルミーベイベーのキャラクターソングの作詞を4曲ほど担当されています。そのどれもが泣ける・切ない・友情を感じさせる名歌詞として、キルミストの間では知られています。
そして2013年の六本木で行われた殺し屋祭りでも司会進行役を担当されました。実に4年ぶりです。

 

まずはかせさん、もうアニメ放送終了から長い年月(5~6年)が経ってイベントが行われ、大勢のファンが駆けつけたことに「ヤバいね」と一言。客観的且つ的確な指摘です。
「皆有給取ってきたんでしょ!?」と言うと「取ってきた」と答えるファンが数名。そうですよね……私も遠い勤務先だったらそうしています。

 

そして今回の企画が数多くのグッズ販売を行ってきたアニまるっ!さんによるものだとはかせさんは言及し、そして今回のトークショーが行われた理由を話します。

 

……そうです。トークショーが何の理由もなく開催されることは考えにくいのです。
だから私はキルミーベイベーの公式アカウント・キルコフが久々に姿を現したりしたことから、ひょっとしたら二期決定記念、もしくは何か大きなイベントが……という淡い期待を抱いていました。

そしてはかせさんは重々しく口を開き──

 

 

はかせさん「今回のトークショーは! アニまるっ!さんがキルミーグッズを作ったからという理由で開かれました!!」

 

 

……そんだけかいっ!!

 


これには会場からも笑いがこぼれます。アニまるっ!さんは数年前からグッズを作成・販売を続けているのに今更!?という突っ込みが浮かびます。

とはいえ、ファンとしてはありがたい限り。逆に言うならば、この理由でトークショーを開いてくれたことに対してスタッフさんの溢れる熱意を感じます。

 


そしてはかせさん、「分かっていると思いますが」と前置きしつつ、録音や撮影の禁止を告げつつ、
「まあ、見つかったら(この場の)キルミストに袋叩きに合うと思いますけどね!」
……さながらロシアの粛清でしょうか。
そんなこんなで開始時刻となりました。

 

 

第三章:HOW TO ENJOY

 

 


──そしてついに、舞台裏から赤﨑千夏さん田村睦心さんの二人がやすなとソーニャを意識した髪型でご登場。
思えば今までのイベントでも髪型は意識されていた記憶があります。ですが、数年経ってもその気合の入れ方、お二人の作品愛を感じます。
そしてキルミーベイベーにはお約束の挨拶があります。

 

「みなさーん! キルミー!」

 

この赤崎さん・田村さんの掛け声(ラジオでの定番の挨拶)に対し、

 

「キルミー!」

 

で返す総勢80名のキルミスト達。
しかし殺し屋祭りで以前指摘されたことがあるのですが、キルミストは普段イベントに余り行かないのか慣れていない人々が多いようで、ちょっとぎこちなかったものの一発クリア。

そして赤崎さんと田村さん、椅子に着席された後、ふと気になったのか後方(私含む)のキルミスト達に「後ろの方見える?」と問いかけ。
……若干見えにくいものの、背筋を伸ばせば見えます。が、我々のくじ運の結果です。贅沢はとても言えない……後方のキルミスト達はなんとも答えづらそうです。


──と思っていたところ、なんと赤崎さんと田村さん、椅子が用意されているにも関わらず、トークショーの間ずっと立ちっぱなしでやる事を決意されます!!
この配慮にただでさえ緩んでいた涙腺が決壊寸前に。アカンて……こんなんアカンて……

 

お二人の語る秋葉原の思い出

 

お二人にとって秋葉原は思い出の地。
そう、キルミーベイベーの最初のイベント、お渡し会。

news.mynavi.jp

 

お二人がを訪れたキルミストに「キルミー!」と絶叫しながらクリアポスターを渡すというイベント。
外国人旅行者にドン引きされたという微笑ましいエピソードを話しつつ、始まりを振り返る二人。
……そしてなんと、前方のキルミストがそのクリアポスターを持ってきていました(すごすぎる)。そのクリアポスターを見てお二人もはしゃぎます。

そしてなんと、赤崎さんの実家のキッチンにはその時のクリアポスターが貼られているんだそうです。お二人にとってはやはり始まりのイベントであり、いつまでも思い出に残っているのでしょうね。

 

キルミーベイベーは死なないんだ

 

赤崎さん、キルミーベイベーが放映から5年(約6年弱)経ってもこれだけのファンが集まった(しかも抽選があった)ことに対し、「(いい意味で)変な作品だよね」。確かに不思議な不死性を持っていますよね。4年前の殺し屋祭りでも、赤崎さんは同じ印象を語っておられた記憶があります。

一方の田村さんは「驚いたけど、その驚きは少なかった」とコメント。
それに続けて田村さんは「キルミーベイベーについて熱く語っている人たちをツイッターで見ていた」と仰っていて、作品が終了して数年経っても作品愛を語り続けるキルミストたちを見守っていたようです。
だからこそ「集まってくれると確信していた」と、キルミスト達にとって、とてもうれしい言葉を仰っていただきました。

 

一方の赤崎さんは本当に集まってくれるのか不安な気持ちがあり、トークショーの整理券の配布当日、ちゃんと整理券が捌けたかどうかツイッターで何度も検索していたんだそうです。
「トークショーのチケットが無くなった時、正直ほっとした」と気持ちを吐露された後、「(でも無くなったという事は来れなかった人も居るということだから)今日来れなかった人はごめんね」と仰ってくれました。

 

また、お二人はP's LIVE02でキルミーのベイベー!を歌った時の思い出をお話されました。
そう……お二人がトロッコに載って移動し、会場を二分割し、「わさわさ」「ナーミン」キルミー合唱対決をしたんですよ。あれは本当に楽しかったです。お二人の中でも、その時の思い出がいつまでも楽しいものとして残っているようです。

 

いつも二人で

 

 

私生活でもとても仲のいいことで有名な田村さんと赤崎さん。
以前栃木までお二人で旅行された時のエピソードを披露します。

 

 

www.oya909.co.jp

栃木まで旅行した際「神殿のような所」に行ったんだそうです。おそらく大谷資料館のことですね。

 

そしてステージ状になっているところで「ここ登ってみて!」と田村さんに指示する赤崎さん。そして「キルミーのダンスおどって!」公開処刑微笑ましいお願いをします。そしてついでにムービーまで撮った模様。鬼畜です。

 

そんな田村さんをからかう赤崎さんに「だってやれっていうからぁっ!!」と怒鳴る田村さん。でもやれと言われたらやるんですね……。

 

そしてキルミーのダンスを軽く踊ってみる田村さんと赤崎さん。「体が覚えてるんだなぁ」と仰りましたが、PVと立ち位置が逆だったせいで途中違和感が生じた模様。

 

ソーニャっぽい・やすなっぽい出来事

 

ここで司会のはかせさんから「(ここ5年間で)やすなっぽい・ソーニャっぽい出来事はあったか」という質問が。
そこで田村さん、その車で行った栃木旅行の際、不運にも高速道路のインターチェンジの間で閉じ込められた(渋滞)エピソードを披露。
もうトイレに行きたくて仕方がなかったらしく「何かあったらごめん」と覚悟を決めた一言を赤崎さんに告げる田村さん。
そんな田村さんに「私は受け入れるよ」と包容力に満ちた優しい言葉を向ける赤崎さん。
それを聞いたはかせさん、「何かあったらって一つしかないじゃん」と一言。ですよね。

 

そして田村さん、これ全然ソーニャっぽい出来事じゃないことに遅れて気づく。

 

一方の赤崎さん、「やすなっぽいエピソード……私はおバカっぽいことをしないからなあ」と語るエピソードがない模様。田村さんが話し損に終わりました。

 

アルパカ牧場

 

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ここで先程の「踊って」と無茶ぶりをした話に戻ります。
どうやら赤崎さんは「すぐ『(キルミーのベイベー!)踊って』と(田村さんに)言う」「家に居る時も言う」んだそうです。
それを聞いたはかせさん、「なんかお二人仲良すぎない?距離が近すぎない??」とあまりにもの私生活の仲の良さに思わず突っ込んでしまいます。この辺記憶が曖昧で非常に申し訳ないのですが、はかせさんが「あまりにも仲良すぎてその辺深く触れづらい」的なニュアンスのことを仰っていたような気もします。

それに答える形で田村さんは「赤崎さんが一番遊んでいる相手(の一人)」と頷きます。それを聞いた赤崎さんは嬉しそうです。
そして赤崎さん、田村さんをからかいたいのか「田村さんが凄い可愛い物好きである」エピソードをニヤニヤしながら披露します。
それを聞いた田村さん、そういうキャラであるという認識をキルミストたちに抱かせたくないのか「そんなことないから!」と強く否定します。
が、赤崎さんは田村さんが「アルパカ牧場に行きたい!」と旅行先に強く推したり、「あたしこれ欲しい~!」アルパカ牧場のテディベアを欲しがったエピソードを披露。
田村さんは赤面気味に「だってそのテディベア、アルパカの毛で出来てるんだから(珍しいし欲しくなるでしょ)!!」と大声で反論。
夫婦漫才の様相を呈しています。

 

きららファンタジアについて

 

kirarafantasia.com

CM、数年ぶりの演技を終えて

まずはCMの話題。司会のはかせさん、お二人に「もう何年も前の作品だけれど、声当てる時にすんなり戻れました?」と質問。数年ぶりの演技は忘れていないか不安になりそうですね。
が、田村さんは「すんなりソーニャに戻れた」とコメント。
確かに、田村さんのソーニャは昔のままでしたね。この数年の間にポリープ手術をお受けになるなど、田村さんの声優人生は平坦なものでは無かったと思います。様々な苦難を乗り越えた末の変わらない演技に私も感動しました。
一方の赤崎さん、演技しながら「これやすなじゃねぇな……いやっふぇーーーい!!」やすなに戻れるように何度も叫んでいたらしいです。(やすなが雪に飛び込む時の掛け声ですね)やはり赤崎さん、相当演技にはこだわるようで、自分の納得のいくやすなが行くまで何度もやっていたんだとか。

また、「CMは(台詞のテンポが)ツメツメで大変だった」とも仰っていました。

 確かにCMでのやすなのセリフ量は多く、感情の起伏もかなり激しく、テンポも早いという中々の鬼畜仕様でしたね。ただ「そういう切り替えの早さがキルミーを思い出させてくれる」とのこと。

 

やすなは情緒不安定?

その「切り替えが早い」という話題に関連して「やすなは情緒不安定なのではないか?」という疑問が浮上。CMでもやすなのテンションの高低差は凄かったですね。
そこで赤崎さん、「やすなは意外と計算でやってるのではないか」と指摘。
確かにやすなは、バカキャラに見えてふとした瞬間冷静・鬼畜なツッコミをしたりする一面があります(例:タコ回での「何いきなり飛び込んでるの!」)
一方のソーニャ、演者である田村さんからも「(ソーニャは)そこそこ単純だよね」と言われてしまいます。殺し屋にもかかわらずやすなの誘導に簡単に乗ってしまうのが可愛いところです。

ソーニャちゃんのへそ出し衣装

ここで話題はきららファンタジアのソーニャちゃんのへそ出し衣装に触れられます。
赤崎さんは「ヤバいよね」と一言。そしてへそ出しについて煽られる田村さんですが、「こういう衣装としてソーニャは受け入れてたんだよ!」と支給品を素直に受け取った説を提唱。
また「(制服で普段から)常に足を出している」という理論が展開されますが「ヘソ出しとは(レベルが)違うだろ」という冷静なツッコミも。

戦闘面については「やすなは死ななそう」「前線で壁になりそう」「瀕死のまま頑張りそう」というのはお二人の共通認識のようでした。

 

第四章:事前アンケート企画、ついに開幕

 

やすながしそうな勘違い選手権!

 

大盛り上がりのフリートークでしたが、はかせさん曰く「キルミーな気持ちが温まってきたところで……」と、事前アンケートで募集したアイデアの紹介コーナーへと移動します。
題して「やすながしそうな勘違い選手権!」
かつて「殺し屋ラジオ」で行われた企画です。これは、トークショーの当選者のみに配られた事前アンケート用紙でアイデアを募集していました。
ここでBGMがラジオで流れていたものと同じものに切り替わるという粋な演出。ユルユルな涙腺がそろそろ限界です。

 

 

内容は事前にスタッフが厳選したものが読み上げられます。記念すべき最初の「やすなが勘違いしそうなこと」は……


・銀閣寺は銀色に輝いていると思っていた

 この勘違いに対して田村さん、「私、実物(資料?)見るまでは銀色に光ってるって思ってたけど……」とコメント。
それを聞いた赤崎さん、「ええ?」「(銀色に光ってないのは)常識でしょ!」と煽ります。心なしかウキウキです。
ですが田村さん、「(写真)資料とか見るまで分からない!」と譲りません。
そこで会場のキルミストに「はい!資料見るまで銀閣寺が銀色に光っていると思っていた人!」と挙手を求めます。
結果は……80人中3、4人程度。田村さんは手を挙げたキルミストを「正直で素晴らしい!」と賞賛しつつ、「(手挙げなかった奴等は)頭いい子ぶってんじゃねーか!?」とコメント。


・月極(げっきょく)と読んでいた

 この勘違いに対しては赤崎さん、「(中、高校生の頃)読めなかった」とコメント。
何かの機会で「月極」の文字が含まれた文書を読み上げなくてはならなかったらしく(この辺うろ覚えで申し訳ありません)、その時に「お母さんにメールで聞いた」んだそうです。それで難を逃れたんだとか。


・「夏バテ」があるなら「冬タギリ」があると思っていた

 これに関しては田村さんが力強く「私は冬タギります。勘違いではありません断言
よって却下になりました。


・扶養家族を不要家族だと覆っていた

赤崎さん「重い話だからやめよう。」


・タコライスをタコを使った料理だと思っていた

二人にとってタコライスはなじみのない料理だったのか、少しポカンとした様子。
「タコライスって何?」 と会場のキルミストに問いかけると、一人のキルミストが「タコス(の具材)をライスに乗っけたもの」と回答(会場の挙手率も著しく低かった)。
田村さんは理解した様子だったものの、赤崎さんがピンと来なかったので残念ながらNGに。


・「多機能トイレ」を「滝のおトイレ」だと思っていた

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この「滝のおトイレ」は「面白い!」二人からも高評価
「詰まり知らず!」「やすなが好きそう!」と赤崎さんは特にお気に召した様子。これはかなりの好感触! 採用なるかっ!?


・三行半を俳句の一種だと思っていた

赤崎さん「やすなには(話が)難しすぎる。」


・「馬子にも衣装」を「孫にも衣装」だと思っていた

田村さん「ありそうですね」
赤崎さん「まともですねー……なんか普通すぎてやすなっぽくない
どうやらやすなには常人を逸した勘違いが求められるようで、却下に。


・「新社会人」を「新しゃ(車?)怪人」だと思っていた

 司会のはかせさんの読み上げるその内容を田村さんは理解(脳内で漢字に変換)するのに時間がかかった様でしたが、分かったのかうんうんと頷きます。
それを赤崎さんが「ちゃんと分かってる~?」と煽り、「分かってるよ!!」と大きな声で返答する田村さん。今日だけでこういうやり取りが何度も見れて幸せです。
この勘違いの内容自体については「やすなは怪人好きそう」と赤崎さんから中々の高評価。OVAのハロウィーン回でタコ怪人のようなコスプレになっていたことにも言及されました。
さあ、「滝のおトイレ」の対抗馬になり得るかっ!?

 

・FAXに入れたものがそのまま相手に届くのかと思っていた(二人の特別選出)

これまでの勘違いのアイデアはスタッフが選んだものでしたが、どうやらお二人も事前にある程度トークショーのアンケート結果を読んでいたようで、このアイデアを取り上げました。
そして「これ(FAX)が一番それっぽい」と有無を言わさず決定。これまでのアイデアを選出したスタッフは涙目でしょうが、最終的な判断は勿論お二人によるものですからね。致し方ありません。

 

そして田村さんと赤崎さんが「このアイデアを書いた方!」と会場に問いかけると一人の男性が挙手。
が、「特に賞品はありません!」「会場のキルミストからの拍手が賞品!」というオチで会場中から拍手が送られました。挙手とは。

グッズ新商品企画会議

続いての読者アンケートアイデア企画第二弾は「グッズ新商品企画会議」
これまで数々のグッズを「アニまるっ!」が販売してきたことは上述いたしました。


そこで、数々のキルミストが思いついたアイデアの中から「田村さん・赤崎さんが欲しいと思った商品」が選ばれます。
選ばれた商品は「アニまるっ!」さんサイドに強く掛け合われるそうなので、
もちろん100%とは言えませんが(採算の見込みが取れないとか)、商品化の可能性が非常に高くなるそうです。


ここで「(今までアニまるっ!から販売された)キルミーグッズで生活ができるよね」と、商品の多様性に触れる赤崎さん。
例えば着るものだけでも、キャップ、パーカー、Tシャツ、スニーカー、手袋……数々の商品を思い浮かべる赤崎さん。(ここでは挙げられませんでしたがスウェットもあります)
そんな中、田村さんは「ラーメンどんぶりとか?」と衣類でないものを挙げ「着るもの言うたろー!!!」と盛大に突っ込まれていました。


現在商品化されていないものの中で赤崎さんが一番欲しい衣類は「靴下」だそう(これについては再度触れられます)


それに発展して話題は「パンツ」に。既に男性用のキルミーボクサーパンツが発売されていますが、女性用は存在しない事に話題が発展。
そこで赤崎さんと田村さんが思いついたのは……「クマの絵が付いた綿パンツ」
もし発売化された暁にはそうなるかもしれません。

 

さて、いよいよ本題っ!キルミストからのアイデアはこちらです!

 

・キルミーダンスが描かれたパラパラ漫画ノート

キルミーダンスといえば、第一巻表紙裏に「切り抜いて番号順に並べればなんとパラパラ漫画になるぞ!君の手でアニメ化だ!」と16コマしかないのに注釈が書かれていましたね。
ところがその後本当にアニメ化し、ヌルヌルアニメ化されました。
……となると、「パラパラ漫画化するには(コマ数が多すぎて)ぶ厚すぎない?」という田村さんの当然とも言える指摘が。
そこで赤崎さん、「上下巻にしよう」と提案。上下巻のノート、少し斬新です。


・キルミースピーカー。右スピーカーにやすな、左スピーカーがソーニャ

赤崎さん「右だけ音がでかそう」
田村さん「それ……困るね」

また、連想する形で田村さんはイヤホン(ヘッドホン)の方向性も考えられました。それだと右耳だけ壊れそうですね。


・LINEスタンプ

この案はかなりの好感触でした。
「これね、(LINEスタンプが)喋りだした時に思った」と、赤崎さんも「欲しい!」と思った経験が過去にあることを告白します。
音付きのスタンプが実装されたのはおよそ3年前の話なので、その頃でしょうか。
そしてあまりにも欲しいので、当時のプロデューサーに「キルミーのLINEスタンプはっ!?」と聞いたんだとか。

二人が採用して欲しい音声に挙げたのは、

・やすな「ば~か ばぁ~か」
・ソーニャ「ふざけんな!」
・新井里美さんの「ぬぷん……たぷん……」チョーさんの「ゴアアァァ……」などのSE集
・没キャラは一個だけ

とのことでした。
客席にいる私も、聞いていてワクワクするラインナップでした。
……ただ、その話題になった時、仕方のないこととは分かっていても、キルミーに欠かせない、大切なキャラクターには触れられませんでした。
浮き彫りになったような気がして、寂しい感情がぶわっと湧き上がりましたが、触れられないことが一番悲しいのは、間違いなく壇上のお二人。
会場のキルミスト達もそれを分かっている方ばかり──おくびにも出さず、ずっと楽しそうに頷いているのが印象的でした。


・特大ビアジョッキ

これに対して赤崎さん、「むっちゃんも安心だね」との反応。
どういう事なのかと言うと、どうやら田村さんが「マッスルバーで特大ジョッキ持ちながら筋トレをしている」からなんだとか。
恥ずかしながらマッスルバーというのを初めてこの場で聞いたんですが、上半身裸のムッキムキで店員さんがずらりと並んでいて笑いました。
……もしビアジョッキを持ちながらキルミーダンスしたら全部零れそうですね……。


・キルミーちゃんストラップ

原作3巻のカラーページに収録されているこのストラップ。
昔の雑誌の後ろの方に乗っていたあのノリがそのまま詰まった素晴らしい商品です。
ですが会場では「何巻だっけ?」「どれだっけ?」と(私含め)殆どのキルミストが正確に思い出せず、
「原作のカラーページを家に帰って確認しよう!」という話題に。

……これ、欲しいですね(効能がすごすぎる)。


・やすなが画面いっぱいに印刷された保護フィルム

このアイデアは田村さんのお気に入りだったようで、
「かわいいけどうざい!」とウキウキで想像されていました。また、「光って欲しい!」との要望も。もはや画面はおまけですね。


・スカジャン

「見た目が(想像しただけで)うるさい」と仰る田村さんでしたが、赤崎さんは「背中に『キ』って書いて欲しい」との要望。
キルミーキャップが後ろに「キ」と描かれていることを意識されてのコメントだと思います。これ(「キ」)には田村さんも好感触のよう。


・バナナケース

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このアイデアに大盛り上がりだったのが田村さん。全てのアイデアの中でもトップクラスの好感度だったかもしれません。
というのも「ゆで卵ケース」「おにぎりケース」といった類のものが好きで、赤崎さんに(が?)あげた事もあるらしいです。
バナナ以外で「キルミーらしいもののケース」に赤崎さんは「ナスビケース」を挙げられました。
もちろんこれはキルミーベイベー第一巻の表紙を意識されてのことで、赤崎さんのキルミー愛の深さを実感しますね。


・キルミーの台詞が流れる目覚まし時計

声がついているグッズは、声優にとって大事な収入源になりますよね。
「仕事が増えますね!」「声入れないと収入が……!」と切実な想いを吐露される赤崎さんなのでした。

 

参加者のアイデアが出揃って…

数々のアイデアが出揃い、赤崎さんと田村さんは相談タイムに入ります。
「(この中のどれかが発売される暁には)またイベントやってほしいね」とぽつりと次回への想いを零す田村さん。
それに対して赤崎さん、「(本来はグッズ販売専門のアニまるっ!が)イベント開催できるならLINEスタンプだって作れる!」という理論を展開されます。圧倒的なLINEスタンプ推しです。
田村さんは保護フィルムが欲しいらしいのですが、「私、ほほフィルムが欲しいな~」と赤崎さんの前でかんでしまいます。
案の定「ねぇねぇほほフィルムってなに~?」と散々煽られてしまい、「うるせーよ!!」とまたも夫婦漫才が披露されます。何度見ても飽きません(何度も見たい)。

田村さんと赤崎さんも、たくさんのアイデアを。

と、ここで田村さんも「パーティグッズ的なもの」のアイデアが浮かびます。
「クラッカーのパーンみたいなもの」と赤崎さんに伝えますが「え?」と通じていない様子。
どうやら田村さんはクラッカーを引くとキャラのセリフが流れるものをイメージされているようです(例:ソーニャ「やる気を出せー!!」)。
ここで司会のはかせさんが「声の仕事増えますよ!」と赤崎さんに囁き、赤崎さんもノリノリで「ドーン!(やすな)」を提案され、これ「これ寝起きにも使える!」とノリノリです。目覚まし目的ならそれこそ目覚まし時計……

ここで「靴下がほしい」とコーナー冒頭で仰られていた赤崎さん、ここでも猛プッシュ。
「『キキキ柄』の靴下」(キキキ柄のキーケースなども発売されています)を赤崎さんが提案すると、
田村さんも「めっちゃオシャレじゃん……」と感心したご様子。赤崎さんもドヤ顔を隠せません。

また、赤崎さんは「キルミーメガネ」を提案されます。最近はアニメとコラボしたフレームが増えていますね。
「ソーニャモデルはメガネにツインテが付いてる……?」と機能性がヤバそうなイメージが浮かんでしまう赤崎さんでしたが、
「女教師みたいなもの」に最終的に落ち着きました。田村さんは「スカイブルー的な色」のフレームを連想されたようです。
(私個人としては眼鏡は大好きなので、今回のラインナップの中でも実はこれが一番欲しかったりします)

 

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そして、ここで田村さんが「キルミーガスマスク」を提案されます。いきなりぶっ飛んだ印象がありますが、あぎりさんがガスマスクを付ける回がありましたね。(自宅で睡眠ガスを使った時)
「インフル対策にもなる」との事ですが幾らなんでも重装備すぎませんかね……。

総括、そして……

赤崎さんと田村さんも思い思いのアイデアを発表された後、ついに結果発表の時。

「LINEスタンプは皆幸せ」という赤崎さん。会場のキルミストたちも好意的な反応を示します。
ですが田村さんは「私はバナナケース推し! キルミーのバナナケースが欲しいぃぃぃ!!!」と決してバナナケースを譲りません。
赤崎さんの「買ってあげるから! バナナケース買ってあげるから!」という決死の説得もあり……グッズ新商品企画会議の採用案はLINEスタンプに決定!

キルミストの方々は発売を是非期待しましょう!

 

サイン入りキャップじゃんけん大会!

 

いよいよ、楽しかったトークショーも終盤。
ここで赤崎さんと田村さんのサインが入ったキャップを賭けたじゃんけん大会が始まります。
用意されたキャップは三個です。この戦い……負けられません。緊張で心臓がバクバクしてきました。

赤崎さん・田村さん・はかせさんの中から一人と、キルミスト全員が一斉にじゃんけんし、勝ったキルミストだけが残るサバイバル形式で、あいこ・負けは即脱落。
ある程度人数が絞られたら残ったキルミストの中で一人になるまでじゃんけんするというルールです。

第一回目は赤崎さん。でしたが……私は初戦で敗退してしまい終了してしまいます。
そして第二回目は田村さん。……で、またしても私は初戦敗退。この手のじゃんけんで勝ったことがない私、半ば諦め気味です。

……実は、この第二回目は面白い展開がありました。なんと最後に残られた二名の方が全く同じ服装(新規キルミーパーカー、NEVER DIEキルミーTシャツ)だったのです!まさにミラーマッチ。
お二人は肩を組み合って笑顔を見せてからのじゃんけん。会場中が歓声に湧き上がりました。

そして第三回目、はかせさんとのじゃんけん。
……。
……。

 


……勝ってしまいました。
現実を受け止めきれずにぼやける視界の中、キルミスト、田村さん、赤崎さん、はかせさんからの拍手を受け、私は口元を抑え、頭をひたすらぺこぺこ下げる事しか出来ませんでした。
そして今までメモを走らせていたのですが……本当に記事を書く立場としてあるまじき事だというのは理解しているのですが、
手が勝手にガタガタと震えてしまい、書こうと思ってもメモにミミズが這うのみで、全く読み取れなくなってしまい、情報の正確性が更に落ちることをお許し下さい……。

 

終章:終わりだけど、終わりじゃない。

 


いよいよ最後のイベントも終了し、終わりの時間を迎えます。思えばあっという間の時間でしたが、とてつもない密度でした。

「スタッフさんも、キャストも、ファンも皆やる気がすごいある」と田村さん、赤崎さんは語気を強くして仰ります。
そして「LINEスタンプが出た記念トークショーを開いて、LINEスタンプで皆で会話しよう」という、想像しただけでもシュールですが、
とっても楽しそうな案を出す赤崎さんに会場中から笑みが溢れます。

そして田村さんはイベントを振り返り、「皆の顔を見るまではドキドキしてた。でも、キルミストは家族。今はなんにも不安はない」という暖かい言葉を仰りました。
そこで、赤崎さんがかつての殺し屋感謝祭で「(自分にとって)キルミーは心臓。キルミーはマントル」と仰ったことをふと思い出しました。
キャストからここまで強く愛される作品であることを、ファンの一人として、とても幸せに思います。

そして最後にまた、「スタッフ、皆、またやりたいと思ってます。だから応援してくれると嬉しいです」というお二人の言葉。
会場中が拍手に包まれ、お二人は笑顔で手を降って会場を後にします。

──これで終わりにしたくない。
その思いは、ファンも制作サイドも同じ。そのことが痛いほど伝わる、そんな終幕でした。

 

キルミーが放送されてからの年月はとても短いものではありません。
ですが、当日行ったイベントの熱気、そしてキャスト・スタッフの熱意……。


"KMB WILL NEVER DIE."
「キルミーベイベーは復活するんだ」「キルミーベイベーは死なないんだ」


P's LIVEで田村さんと赤崎さんが登場される直前、横浜アリーナの巨大モニターに"We never die"の文字列が映った時を、ふと思い出し……。
その言葉が胸にしみて……そして、その確信を抱いた一日でした。
キルミーの未来に希望を抱ける、素晴らしいトークショーだったと私は確信しています。
そんな素晴らしい空間に同席できたというだけでも幸運でしたが、私の小さな手には収まりきらずに溢れてしまうほどの大きな幸せを頂き……
今年も残り少なくなりましたが、残りの一ヶ月は謙虚に生きようと決心しました。

 

 

※ご覧になられているかは分かりませんが、キャップを持ったままガクガクと震えている私に声を掛けてくれたキルミストの方、おかげさまで大分気が楽になりました。ありがとうございました。
※参加者の方で、もし記述に誤りがあることに気付かれた方は連絡を頂ければ幸いです。