場末の。

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ワタモテレビュー喪150「モテないし栄冠を捧げる」

2月7日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪150「モテないし栄冠を捧げる」が公開されました!

 

 

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「栄冠を捧げる」
まさかこんな仰々しいともいえる表現が表題になる日が来るとは。
このタイトルだけでは全く今回の話の内容は想像できない事でしょうね。
前回は卓球で敗北した平沢さんを弱っている所に付け込んで落としに行くシーンで終わりましたが、果たして…。

 

 

 

 

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今回のプレビュー画像はもこっちです!
何を想起しているかはこの画像のみでは分かりませんが、絶対にろくでもないものだということだけは確かでしょう。

 

 

 

 

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野球シーンの盛り込まれた日常アニメは名作、という言葉をご存知でしょうか。
以前までは熱い高校球児批判ぐらいしかなかったこのわたモテにも遂に女子の野球……厳密に言えばソフトボールのシーンが登場することになりそうです。
当然卓球メンバーとは異なるメンバーが並ぶ中、次の打席に向かう小宮山さんの姿が描かれます。(あまり特徴のない後ろ姿だけでは少々分かりづらいですが、伊藤さんが目で追っていることからも確実でしょう)
そして南さんは打席に目も向けず真子との会話にお熱なようです。小宮山さんとの(この試合に対する)温度差が心配になってきます。

 

 

 

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一回戦を無事勝利した3-5卓球メンバー。
二回戦まで手持ち無沙汰になってしまった田村さんは真子と吉田さんの元に行こうともこっちを誘います。
この時置いてけぼりになってしまう平沢さんを来るかどうか誘っているのがもこっちのコミュニケーション能力の向上を感じさせます。
そして田村さんのその時の3点リーダー(沈黙)にはどんな感情が込められているのか…。妄想が膨らみます。

 

 

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そしてグラウンドにたどり着く二人。(グラウンドに来たのは二人だけではなく、同じ卓球メンバーのネモと加藤さんの姿も。同じく手持ち無沙汰だったので応援に駆けつけたのでしょう)
ソフトボールの試合の進捗は乱打戦の様相を呈し、四回裏終了時点で12-9、3-5が2-1に3点差を付けて勝っているという状況。
…これだけ点数がお互いに入っているということはそれだけ多くの選手に打席が回っているということ。「長すぎてダリい…」という吉田さんの一言に尽きます。
その理由の一つは岡田さん曰く「どっちも守備下手だから」ボールが前に転がれば点が入るような状況だからのようです。
もう一つの理由は……。

 

 

 

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豊富な小宮山さんの別称に「マジなの」が加わりそうです

 

 

 

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スポーツは見る専であろう小宮山さんに十分なスイングをする筋力はありません。
そのためにバント
…このシーンを見て、私の学生時代の球技大会で陸上部の子(一番打者)が開幕セーフティバントをやった瞬間空気が冷えたのを思い出しました。
キャッチャーもピッチャーも捕球処理が不得手であろう状況での「バント」はかなりのご法度。なぜなら「手段を選ばずガチで勝ちに行っている」行為だからです。

その上伊藤さんの補足通り「女子の球技大会は男子と違って空気を読み楽しくやることが暗黙の了解」な状況の中、小宮山さんがやっているのは「カット打法からのフォアボール」などと一人だけ手段を選ばず5回連続で出塁。
恐らくはこのスコアボードの3点差は小宮山さんの有無によるところが大きいのでしょう。
これにはさすがの伊藤さんも呆れているところでしょうか…?

 

 

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逆に褒める伊藤さん。
普通の感性を持つ人間では絶対にできないKYっぷりに逆に感嘆しているということでしょうか。伊藤さんはひょっとしたら小宮山さんの普通の人間じゃないところに惹かれて仲良くしているのかもしれません。

 

 

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小宮山さんが出塁し打席に向かう吉田さんにバットを渡す真子。出勤する夫に弁当を手渡しする妻のような甲斐甲斐しさを感じさせます。
そして田村さんたちと合流します。
「卓球どうだった?」という質問に対し「一回戦は勝った」と返答する田村さん。確かにチームは勝ち上がりましたが、その中で唯一負けてしまっていたのは田村さんだったようです。
…実は内心悔しかったのかもしれません。

 

 

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喪149より。4-1での進出、つまり…。

 

 

 

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そして「真子も卓球にすればよかったのに」と目を逸らし気味に田村さんは言います。
その直後に南さんが登場し、「これいつ終わんのー?」と真子に声をかけます。
この演出は真子が「南さんを一人にさせない為に卓球ではなくソフトボールを選んだ」事を示唆するものだと思います(卓球を選ばなかった理由)
以前修学旅行で別の班になってしまったのも南さんがきっかけでしたね。恐らくは、田村さんも真子がなぜソフトボールを選んだのかは分かっているんじゃないでしょうか。

 

 

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しかし南さんは分からないなりにちゃんとソフトボールには参加し、なんとピッチャーという重要な役職に就いていました。
…が、肝心の女房役は「マジなの」こと小宮山さん。
「一球外に外して」などとソフトボールを知らない人に伝える気のない指示をした後怒るという、驚異的なアレっぷりを発揮しています。
これには「こみなんとかすげーな……」ともこっちも呆れ顔です。

 

 

 

「ねぇもう男子の応援に行かなーい?」「もう少しだから頑張ろ」と、親の買い物に付き合わされている子供のようなやり取りをする南さんと真子。
一方、その話題に繋げてか岡田さんはネモと加藤さんに「男子の応援に行ってあげれば?」「うちのクラス部活やってない奴多いし下手したら一回戦で負けるかもしれないし」と提案します。
そしてサッカーをやっている男子の応援に駆けつけ、「がんばれー」と声を張るネモ。一方、田村さんともこっちは体育座りでちょこんと離れた所に座ります。
これではわざわざ男子の所に来た意味がありません。「クロも少しは応援しなよ」と嗜めるネモでしたが…。

 

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もこっちの根底に深く根を張るコンプレックスがどうやら足止めしているようです。
……そもそも、外見云々は置いておくとしてももこっちは陰の者であるため、応援するような柄ではないのは確かですよね。

 

 

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このネモの言う自意識過剰というのは「自分がそんなに見られていると思っているのか」という意味合いから出た言葉で、喪148の短いスカートの下りでも出たやり取りですね。

そしてこの「応援されたい男子もいるかもよ」という台詞に対して「特殊性癖の奴だけじゃね?」ともこっちが返答していますが……言うまでもなく、女子なら確実に大勢居ますし、もこっちの言う「特殊性癖」がやたら多い世界なんだなあと思わされます。
ちなみに、隣の田村さんは「私は別にどっちが勝ってもいいから」とのこと…究極の話をすると、勝っても負けても何も起きないわけですから応援している女子も皆そう思っているんでしょうが、田村さん、ある意味素直です。(ネモのこの田村さんの台詞に対する沈黙は、「私だって別にどっちが勝ってもいいんだけど」という意味だと思います)

ですが、相手が一年生ということもあって応援しなくても大丈夫だろうという結論に落ち着きます。
ついでに自然にもこっちの横に座る加藤さん。もし加藤さんが営業マンだったら無限に仕事取ってこれそうです。
そして話はもこっちの一年生時の球技大会の時に遡るのですが…。

 

 

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一回戦で早々に負けた結果二日間全くやることのなくなったもこっち、まるで家に居るかのようなぼっちを満喫していたようです。
左のシーンでは蟻と戯れていますが、昔コーラで蟻に集られていただけはあります。

 

 

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しかしそのエピソードを聞いた加藤さん、まさかの虫というワードに反応します。
それを受けてもこっち、アリジゴクの巣を見つけると手慣れた手付きで巣からアリジゴクだけを取り出します。
その辺の男子の何倍か虫遊びしてそうですね。
これを見たネモは「大丈夫かまない?」と距離を取り、田村さんも少々のけぞり気味。田村さんのこの仕草可愛いですよね。
とまあ、ネモと田村さんからは不評のようでしたが…。



 

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なんと、加藤さんはアリジゴクを受け取ると観察した上で触ってみます。加藤さんは本当にアレですね…弱点がないですね。
しかし、アリジゴクをこうやって触ってみるのももこっちのことを知りたい、仲良くなりたいという思いがあっての行動でしょうね。
それを受けたもこっち…。

 

 

 

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案の定、プレビュー画像はろくでもないものを想起していたようです。
そして加藤さんのことを「天然エロなのか養殖エロなのかつかめん」と評しますが養殖エロって表現斬新すぎませんか。言いたいことは分かるけど一見して意味不明です。

 

 

 

 

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そしてアリジゴクが巣を形成する様を見守る四人。
3-5男子よりもアリジゴクの方が応援の優先度が高い様子です。哀れ…。

 

 

 

 

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初芝くんお久しぶり(画面手前)


しかも、そんなこんなで目を逸らしているうちに3-5男子チームは一年生相手に敗北を喫します。
清田くんは柿田くんの友人(オタク)の肩をフレンドリーに抱きますが、柿田くんの友人は目も逸らしてますし内心怖がってるんじゃないでしょうか。(たとえ清田くんがどれだけ良い人でも陽のオーラには弱いのです)
「惜しかったな」って台詞も「お前がもっと活躍してりゃあな」的な裏のある言葉なんじゃないかなと被害妄想を広げたり…って私だけですかねこれ…。

 

 

 

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そして仲がいいからこその煽りあいトークを繰り広げる清田くんとネモ。
……この「3年生が1年生に負けるのは恥ずかしい」という台詞、(たぶん)意図せずして田村さんにぶっ刺さってます。なんとも言えない表情の二人ですが、田村さんは口開けてますし、「お前…」ってセリフが出る寸前だったんじゃないでしょうか。

 

 

 

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全くしていない左側二人、ほぼ応援していない右側二人の図。私もしてたんだけどー、とはネモの弁ですがマジでほんの少しです。
きっちり煽りを入れつつ他の女の子を立てる清田くんのこの台詞、何気ないですが流石だなって感じがします。試合中アリジゴクを応援されてたと知ったらどんな表情するのかは気になりますが。

 

するとソフトボールの方も試合が終了したようで、岡田さんたちも男子サッカーのグラウンドに駆けつけます。
負けたことに対して「クソダサ!!」と同じように煽る岡田さん、距離感の近さを感じさせます。一時期(ネモと岡田さんの不仲時期)は清田くんグループの崩壊寸前でしたが良かったなあと思われますね…。
……でも現時点で清田くんグループから若干もこっちグループに引き抜かれ気味な感じもしますが。

 

 

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そして恐らくは南さんと付き添うために野球を選んだ真子でしたが、肝心の南さんはサチノリマキ達と合流。真子が不憫に感じますね…。

 

 

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1年の時の話題を振り返る岡田さんとネモ。
そしてネモは蟻と戯れるもこっちの背中を見つめ、一年生の頃のもこっちがひょっとしたらずっと孤独で、蟻と戯れていたのか…と思います。
すると、ネモは行動を起こします。それはきっと、その時に手を差し伸べなかったことの負い目もあったのかもしれません。

 

 

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ネモはもこっちと遊びに興じます。
「小学生は虫取りか虫殺しだろ」などと男の子の遊びしか知らないもこっち。そのもこっちに女の子らしい遊び(花の指輪の作り方)を教えるネモという微笑ましい光景が。
……ところで、指輪が左手薬指なのは天然でやっているんでしょうか?

 

 

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そして指輪と冠作りに挑戦するもこっちに大量の在庫を用意する花商人田村さん。
ブチブチ遠慮なく大量の花を摘んでいきます。どことなく男気と野性味を感じますが、田村さんが花の摘み方を女の子らしくする体裁を整えているところも想像できないので違和感はないんですよね……。
小学生の頃の田村さんは描写されていないので知る由もありませんが、ひょっとしたらあまり友達とこういった遊びに興じる機会もあまり無かったのかもしれないですね。

 

 

 

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「次の卓球も勝てれば良いね」「負けたら明日ずっと暇でしょ」と、もこっちの事を気遣う様子を見せるネモ。そして田村さんも甲斐甲斐しくブチブチもこっちの為に大量の花を抜いていきます。
この二人に共通しているのは、もこっちの事を思って行動しているということです。これには応える必要がありますね、もこっち。

 

 

 

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そして立派な花の王冠を作り上げるもこっち。男の遊びしか知らないもこっちが初めて作り上げた女の子のアイテム。
これを作り上げることができたのは二人のおかげです。友情の結晶、といっても過言ではありません。
田村さんが「上手く出来てるね」と笑顔で褒めるシーン、かなり貴重じゃないですか?
これは相当なことですよ、もこっち……!

 

が……。

 

 

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三人で作り上げた花の王冠を加藤さんに献上。
加藤さんは本当に嬉しいでしょうし、とても可愛く似合っている姿を読者に見せてくれたのはナイスプレーなのですが、加藤さんに捧げる姿を見る二人の表情は真顔やってしまいましたなぁ
どうやらもこっち的には虫で二人が引いてしまったのが明暗を分けたようで、遂に加藤さんの相性が地母神さん(おかあさん)になりました。これが文字通り神格化ってやつですか。

 

 

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そして二人の元に戻るもこっちですが……。

 

 

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喪130「これから嫌でも絡んでいくよ」と宣言した仲の二人。もこっちを共通敵として、どうやら二人の仲は縮まったようです。
なんだかんだで花の冠を付けられている田村さんが可愛いですし、満面の笑みで距離を縮めるネモも可愛い。ネモゆりのコンビ、元々私は相性は良いのではないかと思っていますが、その通りになるといいですね。

一方の浮気者といえば……

 

 

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教えてもらった女の子の遊びから男の子の遊びへと戻るのでした……。

 

 

今回はもこっちが加藤さんにゾッコンなのは分かりますが、二人の事も見てあげないとねという啓発回だったのかもしれませんね。