場末の。

ワタモテの感想記事がメインです。たまに他の話題を取り扱った記事も投稿します。

ワタモテレビュー喪143「モテないし3人で勉強する」

10月4日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪143「モテないし3人で勉強する」が公開されました!

 

 

www.ganganonline.com

 

 

いよいよこの回がやってきたか、というのが正直な感想と言いますか……。
長い連載期間を誇る「わたモテ」を語る上において、もこっちの親友であるゆうちゃんを欠くことはできません。
ですが、ゆうちゃんは受験失敗の影響で他校に居ることもあり、その登場頻度は残念ながら多くはありません。喪124→喪136と、約半年に一回ペースとなっています。
しかし受験を控えた今このタイミング、ゆうちゃんが登場する絶好の機会が訪れました。


そう……こみさんを交えての「勉強会」です。

 

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016182523j:plain

というわけで今回のプレビュー画像はゆうちゃん、もこっち、こみさんです!
嫌な予感しかしないこみさんの鼻歌・独り言の内容とは一体……?

 

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016020951j:plain
黒木邸に訪れた菓子折りをお上品に持ったゆうちゃんと、いつも通り人目を憚らぬ大胆なファッションの小宮山さん。ちゃっかり首輪まで装備しています。
ゆうちゃんが持ってきたのは、喪29で訪れたオシャレ乳袋カフェのケーキ。それを「ああーありがとう 後で食べようか」とさらっと自然な対応で受け取るもこっち。このような常識的な対応ができるようになったのも成長の証といえます。
一方のこみさん、もこっちから向けられる視線に応えるものがなく、「何も持ってきてねーよ」と一言。
それに対してのもこっちのレシーブは、

 

 

f:id:ciel_machine:20181016020948j:plain
リターンエース確定の超威力でした。

 

「逆に持ってこられたら迷惑だった」とまで言い切りつつのこのごく自然な表情、悪いことを意図的に言おうと思って言ったとか、皮肉で言っているだとかそういう訳ではなく、本当に持ってきてほしくなかったことが分かります。ここまで思わせるこみさん、普段の行いを見返すべきだと思います。

 

 

そして勉強を始める三人ですが、元からあまりしゃべる方ではないもこっちとこみさん、そして生真面目なゆうちゃんの三人が揃ったとなっては訪れるのは沈黙。カリカリと筆の擦る音だけが響き渡ります。
そんな状況に「ゆうちゃん 勉強会ってこんなんでいいの?」とふと疑問を投げかけるもこっち。勉強会の経験がないこともさることながら、一人で勉強しているときと変わらないために疑問を抱いたのでしょう。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016020945j:plain
ゆうちゃん自身勉強会の経験はあまりないと言いますが、どうやら上の画像通りに雑談の方に少し比重が傾いているようです。偏差値のことも口に出してはいますが、この勉強会の開催時期は受験シーズンよりも前の可能性は十分にありますから(二年生のときとか)、このようにゆるい雰囲気だったのかもしれません。

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016020942j:plain
一方のこみさん、「勉強会」と名がつくものではありませんが、テスト前はなんと伊藤さんとスカイプで勉強通話をしている事を明かします。

比較的口数の少ない(特に伊藤さんは)二人ですから、さぞ静かな集中できる勉強通話になるかと思われたのですが……。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021020j:plain

今年度打率.284、39盗塁の好成績を残した中村奨吾選手の応援歌を口ずさみ始めます。
こんなところでもロッテかよと言いたいところですが、どんなところでもロッテなのがこみさんの特徴。恐らくは気分が高揚してしまうのでしょう。

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016020937j:plain
かわいい

が、そんな些細なレベルの独り言や鼻歌に動じたり、文句を言ったりするような伊藤さんではありません。
表情を変えぬまま一心不乱にペンを動かします。
……が、そんな伊藤さんですらガード不可能な攻撃を放ってしまうのが我らがこみさん。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021019j:plain

これはドン引きだ!!

本当に気持ち悪いよ……

 

 

恐らくこの勉強会の最中にぼそっと呟いてしまったが最後、二度と黒木家に入れないよう放逐される事は確実であろうこのパワーのある独り言には流石の伊藤さんも動揺を隠せないようです。
そして伊藤さん、どうやらこみさんの非常識な言動に動揺した時には表情よりも集中線に出てしまうのが特徴のようです。

 

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/ciel_machine/20171022/20171022105255.jpg
↑急に始まってしまうこみさんに対して集中線を隠せない伊藤さんの例

 

 

f:id:ciel_machine:20181016182523j:plain

恐らく恥ずかしく思っているのはこみさんよりも友人である伊藤さんであろうことは容易に想像がつきます。
こみさんは「独り言をつい言ってしまった」事に対して恥ずかしさを感じているのでしょうが、伊藤さんはその内容のエグさに恥を感じているはずです。
とはいえ「ことに対してもう引くことはないと思っていた」などと何度も覚悟を決める場面を強いられてきた事を匂わせるモノローグのあった伊藤さん、一体何がこみさんとの友情を繋ぎ止めているのでしょうか。その辺りについてのエピソードがいつかあると嬉しいですね。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021017j:plain
そしてどこか魂の入っていないかのような無表情で「へー」と言っていたゆうちゃん、その独り言がろくでもない内容であることを言われずとも察していた──もしくはこみさんが長時間奇行をしないわけがないと思っているようで、伊藤さんの胆力を褒め称えます。度々こみさん限定で遠回しに棘を刺してくるゆうちゃん、良いですよね。慎重な言葉選びが光ります。

 

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/ciel_machine/20171104/20171104062430.jpg
↑チクリとコオロギに棘を刺すシーンの一例

 

 

さて話は戻り、二人の意見から「互いに監視しながらやる勉強」という風に解釈したもこっち。
一応勉強会は「勉強を教え合う」という側面もあるのですが、どうやら三回に渡る志望は私立文系に絞り込んだようで、「ほぼ暗記科目で教わることないしな」と付け加えます。
田村さんと訪れた千葉西大は恐らく国公立の千葉大がモデルと思われますので、ネモ&岡田さんと訪れた森永大学か加藤さんと訪れた青学に目標を定めたことがこの時点で推測できます。(この後のシーンではそれが明言されます)

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021014j:plain
一方、そんな何気ない会話の中でゆうちゃんは「全教科を受けなくていい」事を知らなかった事に、川田利明ばりにショックを隠しきれません

 

ゆうちゃんは志望校がまだこの時点で明確に決まっておらず(後半の台詞でもそれを匂わせるものがあります)、そのために必要科目数をチェックしていなかったり、そもそも校風的にもそういう進学の話題があまりなかったのかもしれません。
この後ゆうちゃんは目から光が消えた状態で黙々と勉強を勧めます。

 

一方のこみさんといえば14時(よくあるデーゲームの開始時間)になった途端スマホアプリでプロ野球速報をチラチラ見始めます。お互いに監視しあって集中力を保ち合う勉強会の意義が早くも薄れ始めました。
そして満塁のチャンスを迎えたとなるとテレビを点けるように要求し、「どうせ満塁じゃ打たないんだろ」と悪態をつきながら中継から目を離せなくなってしまうこみさん。どうやら意識が千葉マリンまで吹き飛んでしまったようです。

 

 

f:id:ciel_machine:20181017150658p:plain

ふとカレンダーに目を遣るゆうちゃん。そこには「ネモ」「加藤さん」という、ゆうちゃんの知らない二人の名前が。
そしてそれに対する返答として、前述しました通り「森永大学」「青学」が良かったというコメントを返すもこっち。どうやらこの二校のうちのどちらかを選択するのが濃厚のようです。
田村さんは「四人と一緒ならどこでもOK」というスタンスなため、(合格難易度的にも)千葉西大が候補から無くなるのは自然な流れと言えるでしょう。

 

するといつの間にか時計の針は三時を指していたらしく、「ゆうちゃんのケーキとお茶を入れようか」と良いタイミングでの気配りを見せるもこっち。
それに対し「あっ うん…」とどこか気の抜けた(心ここにあらずといった感じの)返事をするゆうちゃん。
この直後こみさんにした質問の内容からしても、「見知らぬ二人の名前」に動揺を隠しきれていない事が明確に読み取れます。(後は進学先がある程度定まっていることに対しても含んでいるか)

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021012j:plain

そしてもこっちがお茶を取りに行ったタイミングで「ネモ」「加藤さん」の二人について探りを入れ始めるゆうちゃん。
聞かれた側のこみさんも辛うじて覚えていたようで、「声優目指してて派手な髪型」「ギャルっぽい子」とそれぞれを評します。
その上「一昨日も知らないブ…… 女子といたねー」と付け加えるこみさん、もう智貴に近づいた女子は全員ブタ呼ばわりするのが染み付いているようです。立派な病気です。
……さて、そんなこみさんは放っとくとしても、ゆうちゃんの預かり知らぬところでいつの間にか増えていたくろきフレンズ

 

 

f:id:ciel_machine:20181018015023j:plain

「そうなんだ……」

と返すゆうちゃんの表情ですが、口元は弧を描いているもののどこか戸惑っているような印象を受けます。
田村さん・真子と出会い、満面の笑みを浮かべていた喪124の時とは少し様子が違うようです。この後ケーキが運ばれて二人が舌鼓をうっているシーンでは明確な笑顔に戻っていることからも、この時の表情が笑顔とはまた違う表情であることが浮き彫りになっています。

 

 そしてケーキを食べた後は息抜きのゲームの時間です。
「負けた人は罰ゲームね ゆうちゃんはおっぱいひと揉みね」といつもどおりのセクハラを仕掛けるもこっち。
「みんゴルだから全員できる」という理由で自分の家にあるゲームで優位性のある勝負を挑んで罰ゲームを用意する辺り、実にもこっちらしいです。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021041j:plain

一方のこみさんはオチ担当です。多分もこっちは冗談で言ってないと思いますが。
そしてみんゴルをプレイしながら、

 

「ゴルファーになりたい 女でも稼げるし」
「eスポーツ選手なら今からなれるかな トッププレーヤーになれなくても女ならオタ人気で稼げるかも」

 

と、以前のもこっちらしい世の中を舐め腐った事を言い始めます。しかしトッププレーヤーになること自体は諦めているのが理想を言いながらも変なところで現実を見ており、なんだか生々しいです。
……さて、結局ゲームの結果がどうなったかは描写されぬまま(単行本オマケに来る可能性はある?)勉強会が再開します。
完全に集中力が切れたのか机で寝そべりながらペンを握るもこっちが印象的です。

……が、その時事件が起きます。

 

f:id:ciel_machine:20181016021038j:plain
智貴の帰還。

 

 

たかだか知人の弟が帰ってきただけのイベントの筈なのですが、こみさんにとっては大事件。
「隣に存在(い)る」などとハンターハンターのビノールトのようなルビ(「オレには理解(わかる)!!」)を振り始めるこみさん。バトル漫画並みに深刻な状況であることが伝わってきます。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021034j:plain
加熱した妄想は危険な領域に突入する

 

そして「同じ家に居る」ことから「同じ家に族している」などと表現が跳躍した挙げ句に「家族」認定し始めるこみさん。限界です。
重たい犯罪を起こす前にもこっちは何かしらの対策をしたほうがいいでしょう。119番を押すとか。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021119j:plain

そしてこみさんが頬を紅潮させながらはあはあ息を乱し始めたところで「こみさんが気持ち悪いからお開きにしようか」と外に出る一行。この上なくただしい判断です。

 

もこっちは帰路へつく二人を途中まで送り出すことに。
「ゆうちゃんに見せたいのがある」と言い二人を連れてきた場所は公園でした。
そこにいたのは喪18でもこっちと一緒に星を見たり、喪85でもこっちの頭をポンとしたあの野良猫を、猫好きであるゆうちゃん紹介するためでした。
人懐っこい性格なのかゆうちゃんにもすぐに懐き、ゴロゴロと喉を鳴らす猫。
すると、もこっちは動物つながりで、喪142にて登場した犬と吉田さんのエピソード(「ちんちん」を要求したもこっちが殴られた話)を紹介します。
「ゆうちゃんと違ってセクハラに厳しいんだよ」と、吉田さんに何回もセクハラを(意図せず)仕掛けては顔面を殴られてきたことを教えるもこっち。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021116j:plain
するとそのエピソードを聞いたゆうちゃん、先程のカレンダーを見た時と同じ様な反応を見せます。
これは勿論私のほうがセクハラされたかっただとかそういうものではなく、自分と同じような事をされている人(セクハラ)がついにもこっちの同級生として登場した事に対しての動揺だと思います。

つまり、自分の立ち位置に取って代わるような存在が出てきたのではないかと心配、一種のジェラシー(のようなもの)を感じているのではないでしょうか。(ゆうちゃんの存在はもこっちの中で揺らがないと思いますが、それがゆうちゃんに伝わるとは限らない)
前回のきーちゃんの登場したエピソードと少々扱っているテーマが似ていますよね。以前は交友関係が少なかった大切な人にたくさんの友達が出来た、ということ──。
田村さんが以前感じていた不安に近いものを、今ゆうちゃんが感じているのかもしれません。だからこそ吉田さんが友達かどうかをここで聞いたのだと思います。

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021112j:plain
そして帰路では、こみさんと伊藤さんの勉強会に参加したいとゆうちゃんは決心します。先程の会話を踏まえれば、もこっちとの心の距離をこれ以上離したくないという思いが募ったからこの決心に至ったのだと理解できます。もこっちの交友関係が増え、自分に目を向けてくれなくなってしまうのではないかという恐れが、はっきりとは自覚していないものの胸をちくりとさせているのかもしれないな、と私は思います。
そして今日この日に、やっと明確な目標校が定まったといえます。

 

そしてこの発言を受けたこみさん、「だったらあいつと一緒にやったほうが」と返事しますが、「こみちゃんと」と自分が含まれているにも関わらず、もこっちの方にベクトルが強く向けられた言葉であるということを黙って受け入れていることが分かります。(恐らく、ですが)

 

f:id:ciel_machine:20181018012946j:plain
もこっちの友達がもこっちと一緒に勉強する時間を奪わないために身を引くゆうちゃんに対し、少し拗ねたような事を言ってみせるこみさんですが、それを「冗談だよ」と微笑んで勉強会へ受け入れます。
この一連のこみさんの流れは本当に善人そのものであり、天使の翼が生えていた頃を彷彿とさせるものです。こみさん……やっぱりロッテと智貴が絡んでなければ本当にまともなかわいい女の子であることをここで再認識させられました。ココ最近はトリプルボギー連発なムーブをかましていましたが、こみさんの良い一面を久々に見れて嬉しい限りです。

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181018013533j:plain

そして勉強会当日、友人と友人がつながり交友関係が広がるさまを笑顔で見つめるこみさん。やはり天使。株価急上昇、今最も熱い株と言っても過言ではありません。

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181016021139j:plain

 

 

 

f:id:ciel_machine:20181018014319j:plain
株価 ストップ安

 

 

 

なるほど、どうやら伊藤さんの集中線とゆうちゃんの大汗は似たような役割を担っているようです。そういえばゆうちゃんがドン引きして何も喋らないでいる時、普段よりも多めに汗出てますよね。

 

 

f:id:ciel_machine:20181018014515j:plain
↑例として、マリーンズとのコラボ回でカンパイガールズについて熱く語るこみさんにドン引きしている時のリアクション。

 

 

このままだとゆうちゃんの遠回しな棘が刺さり続けることになりそうです。
……ですが、こみさんの良い所が最後に見れたのは確か。そこは良かったですし、ゆうちゃんが伊藤さんと絡むことでこれからどのように本筋に絡んでくるのかがとても楽しみですね。