場末の。

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ワタモテレビュー「BOOK☆WALKER特別編」

11月1日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!「BOOK☆WALKER特別編」が公開されました!

 

 

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今回は、以前BOOK☆WALKERさんで行われた「もこっちとくっつくのは誰だ!?選手権」でネモが一位になったことを受け、ネモを主軸に置いた特別編の公開となりました。

選手権の経緯やその内容について私的意見を述べるつもりはありませんが、今回のエピソードは「いつかは触れて欲しい内容」に深く触れるものであったため、読めて良かったという感想が強かったです。

 

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今回のプレビュー画像はネモもこっちです!
前回のゆりちゃんに引き続いてセクハラの魔の手がネモに……!?

 

 

 

 

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清田くんと岡田さんと並んでの一枚。
今回の扉絵はきっと演技していた頃のネモだと思うのですが、そのネモが見つめる視線の先には一体誰が居るのでしょうか。
「出会いは突然…。」というアオリ文もこれまた想像を膨らませるというか。
私的には視線の先にはもこっちが居て、気になりつつもまだ打ち明けられていない頃のそれなんじゃないかなと思います。

 

 

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天気の良い昼休み。「クロの言った通り本当に寝てる……」とベンチで眠りこける吉田さんを見下ろすネモ。
このコマの「私達と違って」というのは「私とクロ」の事でしょうね。

 

 

 

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「私達」ともこっちを括りながら「私達とは違う(周囲との対比)=私達は同じ」と自分との類似性を浮き彫りにさせるような言動(モノローグ)は、喪124の田村さんを少し思い出させるものです。
ですがネモは吉田さんに対してネガティブな感情は抱いておらず、寧ろ「ぼっちに思われる」「変に思われる」という考えに囚われず、人目を気にせずマイペースに過ごすという、「演じる=周囲に溶け込む」とは対極的な過ごし方に好意的な印象を抱きます。
……と、1ページにして今回のエピソードのテーマであり根幹であるところの「ありのままの自分で居ること」ことが示されます。

 

 

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かつてのネモならそのまま足早に立ち去っていたかもしれませんが、今のネモは演じることはもうやめています。
立ち去るどころか、吉田さんの真似をして日向ぼっこを始めます。(後々この行動に至った理由がより明確に示されます)
これまで人目を気にして雁字搦めになっていたネモ。全てから解き放たれたような……それこそアニメキャラクターのような行為に少し陶酔感も味わっている様子です。

 

 

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ここがルート分岐

 


「今までの私ならこの経験はできなかった」と、演るのをやめた事に肯定的な思いを抱きながら、かつての自分を振り返り始めます。

 

 

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……なんと、これは入試回で見た格好と同じ、中学時代のネモではありませんか!
遂にヴェールに包まれていたネモの過去が明かされます。
友人二人のタイバニトークを横から聞きながら同意するネモ。「タイバニがエロい」と言っている事からもこの二人が恐らく腐女子であり、比較的コアなトークをするオタクであることが推測できます(この後のシーンで二人が腐女子であることは確定します)。
ネモは日常アニメ好きのほうが好きなこともあり、この二人の間には熱量に温度差がある様子です。表情からも本当に面白かったという熱はあまり感じられず話を合わせるために見ているという印象を受けます。

 

 

 

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今度は男子のオタクグループに混ざり何気ないオタクトークをするネモ。どうやら高校時代の入学当初とは違い、オタクであることを隠してはいないようです。
この後語られますが感動・恋愛系アニメにそれほど興味がないにも関わらず、ネモはそれほど興味のないアニメの話題だろうと乗っかろうと努力しているのが垣間見えます。


……もう察しの良い方はお気づきかもしれませんが、中学時代のネモのオタクに対する態度は、もこっちに対する態度と正反対です。「好きなアニメは好き、嫌いなアニメは嫌い」とハッキリと言うようにしていたのは、中学時代の反動によるものであることが既に推察できます。

 

 

 

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場面は変わり、「新しいクラスどう?」と以前のクラスで仲良くしていた友人との会話が始まります。
「まぁそれなり」という返答や「どうだろうね」という返答から、ネモが心から通じ合えるようなコミュニティに出会えていない事が浮き彫りになります。
一方、この女の子ことみきちゃんとの会話は男の子から告白され付き合うか迷っているという、実に中学生らしい青春真っ盛りな会話です。
表情や口調からは内面は伺えませんが、こういった恋愛関係のトークも卒なく交わすことから、同じオタクとは言え中学時代のもこっちとはコミュニケーション力に大きな差があることが分かります。

 

 

 

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さりげない部屋着

そして自宅で恐らくほのぼの日常アニメである「Aチャンネル」を視聴するネモ。
波風の立たない仲良しアニメの日常──
「ワイワイ仲良く」しているその日常にネモは憧れを抱いているのでしょうが(後のシーンで明確になる)、「興味のないアニメや話題にも乗っかる、誰からも嫌われない立ち回り」は、結果として日常アニメのキャラクターのような深い交友関係を生み出すことはありませんでした。

 

 

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極めつけにはネモが自分のオタク的な側面を強く見せなかったこともあり、腐女子二人からは「アニメに理解のあるパンピー」扱いされ、深い交友を築くことは出来ませんでした。
もちろん腐女子二人の性格に起因する問題も深いのでしょうが、アニメの趣味が合わないにも関わらず仲良くなったもこっちとは対比的です。

 

 

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そして非オタ系グループとの面々とも会話するネモですが、「あれ……あいつらと仲良いじゃん?」と先程の腐女子二人の話題を振られます。
「仲良いじゃん?」という発言に「うん?」と返す辺り、ネモの中では「オタク会話がしたいものの話も合わず、結局仲良くなれなかった人達」どまりであることが伺えます。
そして非オタ系グループの面々は腐女子二人の陰口を叩き始めます。
もし本当にネモが仲良い相手と思っているのなら陰口を叩くのはどうなんだ……とも思いますが、愛想笑いでその場を凌ごうとするネモ。憤りを覚えるほど仲の良い関係ではないからで、どのグループとも薄い表面上の関係でしか付き合えていないのが分かります。

 

 

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そして結局の所、その陰口を叩くグループの中に混じっていたのを目撃され、腐女子二人との表面上の付き合いは呆気なく終りを迎えます。

 

 

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いつの間にかネモまですごく悪口を言っていたという事にされ、普段から見下しが入っていたと好き勝手言い始める腐女子達。いわゆる認知バイアスによるものでしょう。
これはリア充側・非リア充側両方共に中途半端な付き合い方をしてしまったがゆえの結末であり、これがネモの心を傷つけたことは容易に想像できます。
ネモは終始、相手の言動に同調していただけであり、特に自分の意見を言って反発するような言動はしていません。日常アニメのような平和な日常、波風の立たない日常を求めたがゆえに両方のグループに当たり障りのない付き合い方を選んだ結果、何も思い出の残らない生活になってしまったということでしょうか。
この経験が後々の言動と行動に繋がったのだと思えば非常に納得できるものがあります。

 

 

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そしてその後のネモといえば、あの花を貸してくれた男子からの告白は断り、勉強会の誘いは断ります。
「今日塾なんだ」の直後に家で勉強しているコマがあるので、シーンが繋がっているかは分かりませんが、塾というのは嘘で、勉強会という名目でだらけるよりは一人で集中したかったのかもしれません。中学での交友関係の構築はもう切り捨てて高校デビューを見据えているようにも思えます。
どちらにせよ、ネモの中学時代は誰かと深い交友関係を築き上げる描写がありません(男の子に告白された事を打ち明けたみきちゃんぐらいでしょうか)。
思えば「ネモの中学時代からの友人」の登場は本編でもありませんし、ネモの出身校から原幕に来た生徒は結構少ないのではないでしょうか。

 

 

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そして高校受験に向けて勉強に励むネモ。
……垂れ流しのアニメに登場する女子高生が放つ特徴的なワードは「ひなたぼっこ」
現実の女子高生が日向ぼっこをする事はあまり多くはないと思いますが、平和な世界のアニメキャラクターのような自由気ままな女子高生ならこんな台詞が出てもおかしくはありません。
そして後述するシーンの通り、ネモはこういったアニメのキャラクターのような生き方に憧れを持っています。だからこそ、今回の冒頭でひなたぼっこをしたんですね。
……ですがこのシーンでは、アニメを垂れ流しにしながらもテレビ画面に目を向けずノートに視線を向けています。
勿論これは熱心に受験勉強に励んでいるからでしょうが、そういったアニメの女子高生達の生き方に憧れながらもそれは叶うことはないと諦め、目を逸らしてしまった(演技することに決めた)ことのメタファーのようでもあります。アニメを点けっぱなしなのは心の何処かで未練を断ち切れないからだとか……考え過ぎなような気もしますが。

 

 

そして月日は流れ、クラス発表へ。
……の前に。この間の細い白いコマの間に件の入試のエピソードが挟まるのですが、今回の特別編では入試をネモ視点から描くということがされませんでした。
つまり入試で「うぇーい」してきたもこっちに対してどのような印象を受けたのか、どう気持ちが動いたのかという部分が描かれなかった。
これは今後のエピソードでネモの口から入試の時のもこっちについて語らせるための布石なのではないかと私は睨んでいます。

 

 

そしてクラス発表のシーンでは、1コマたりとも見逃してはならないわたモテを象徴するかのようなコマから入ります。
もうお分かりですね。左から髪を染める前のうっちー、吉田さん、柿沼くん、宮崎さんらしき人物の姿が!!
特にうっちーに至っては顔がオンリーワンすぎるので間違いないでしょうね。

 

 

 

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一方のネモは、同じクラスの「黒木」という名字を見逃すことはありませんでした。
「あの時」……入試の時の事を、「私黒木だから覚えといて」の約束通りに忘れることのなかったネモ。あの時重ねた拳にどのような思いを抱いたというのでしょうか。
その時声を掛けてきた岡田さんとの他愛のない会話を交わしながら、強い決意を持って校内に足を踏み入れます。

 

 

 

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うまく演る。

 

人目を気にし、リア充として立ち回る。
それは自分の望むアニメのような生活とはかけ離れたものではありますが、中学時代の経験からもうそれが叶うことはないだろうと諦めてしまった今、その願いも全て押し殺し、本当の自分を殻に閉じ込めて過ごすことを決意してしまいます。

 

 

──が、そんな決意をした矢先、隣の席にあの「黒木さん」が座っていることに気づくネモ。
自分から声を掛けるネモですが、返ってきたのは「は 初めて…まして?」という震え声。
入試の時の印象の違いに面食らうと同時に、髪色を変え、髪を伸ばした自分を思い出してもらえなかったことにショックを受けたのでしょう。
「あっ…うん…初めまして」と、あの時うぇーいした相手だよ、という事をアピールすることはありませんでした。
でもその代わりに、

 

 

 

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「覚えといてね」を返すこと。
これ以降、二年生に進級するまでネモがもこっちに話しかける事は(描写されている限りでは)ありません。
それがよくネモの疑問点というか、入試でもこっちに対して何かしらの好意的感情を持っているのなら何故一年間話しかけなかったのかという疑問点に繋がるのですが、今回のエピソードで幾つかの推測が浮き上がりました。
まず、ネモには中途半端にリア充・非リア充コミュニティの人間と関わることで失敗した経験があったということ。
その反省を踏まえ、完全にリア充コミュニティの一員に溶け込んだタイミング……つまり地固めができてからもこっちに話しかけようと思ったのではないでしょうか(それでいて深い関わり方はしない)。
そして2つ目は、「お返し」ではないでしょうか。
「私黒木だから覚えといて」と言ってきたにも関わらず、自分のことは思い出せないもこっちに対しお返しがしたかった。
だからこそ十分な空白の期間を開けてから……つまり2年生のクラス替えの時(喪39)に「私のこと覚えてる?」と試したんじゃないでしょうか。

ワタモテレビュー喪122「モテないし3年生になる」 - 場末の。

で伊藤さんだけ思い出したことに露骨に不機嫌な表情を見せたのも、もこっちが覚えていなかったことに対してのショックの大きさを物語っていますから。

 

 

 

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……ここで、ネモは近づいてきた人の気配に目を覚まします。
それは岡田さんともこっちでした。少し前まではありえなかった親密そうに会話する二人に(しかもネモの親友を自負する岡田さんがネモを起こす役を譲る)顔を綻ばせるネモでしたが、ネモに近づくもこっちはその場で何故かしゃがみ込みます。

 

 

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と思ったらいつものセクハラでした。
「見えてたから見た」と返すもこっちですが、近づいてしゃがんでガン見はもっと隠せと言いたくなります。
……が、そんなやり取りの最中に「学校の中庭で腕枕して昼寝とか アニメに憧れてるの?」と直球の質問を投げかけます。この後の台詞からも分かるのですが、ネモの性質を見抜いているせいか鋭いです。
それが図星であったため驚いたのかそれにすぐには返答できないネモでしたが、暫くの間をおいて……

 

 

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「アニメの学園モノみたいな生活」。それに憧れを抱いているということを認め、「3年生はアニメみたいな生活できたらなーって思ってるよ あっ日常アニメみたいなね」と口にします。「3年生は」と口にしていることから、「うまく演ってリア充に溶け込む」のはネモの望むような生活ではなかった(諦めていた)こと、そして諦めながらも中学時代からの憧れを捨てきれずにいたことが伺い知れます。
ネモの言う「アニメの学園モノみたいな生活(憧れ)」は「みんなでワイワイして悪口とかいじめとかない生活」であり、ネモの1〜2年生の頃は清田くん・岡田さんといった性格のいい人たちに恵まれてその条件を満たすものではありましたが、中学時代のネモを見れば分かる通り、ネモは「アニメ好きの自分」……本当の自分も他人に晒していたのですから、本当の自分で他人と接したい欲求があったはずです。人目を気にして自分を押し殺すよりも、人目を気にせずありのままの自分で優しい世界を築きたかった。それがようやく3年生の今叶いそうだと破顔します。

 

 

 

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この「今までの世界なら」という表現が実にアニメ的な表現ですよね。ネモの意識の中では「世界線」が幾つかあり(パラレルワールド)、それにはきっと「うまく演ったまま過ごす=アニメみたいな生活を諦める」世界も存在していたはずです。
ところが今はもこっちが勇気を与えてくれたおかげでそれまでの既定路線の世界線から抜け出し、「クロ、田村さん、吉田さん」と仲良くなり、「岡田さんとクロが仲良くなる」世界に突入したことを喜びます。

 

 

 

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ネモさんウキウキでかわいい

 

個人的には吉田さんと仲良くなったこと、親友同士が仲良くなったことをとてもいい笑顔で喜んでいるのがネモの可愛くてとても良いところだと思います。
ただそんなネモの「中学生みたいなオタクノリ」をなんとなく感じ取っているもこっち、それを煽ったりせずに黙っておきます。大人になったなあ……。

 

 

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と思ったのも束の間。言葉責めによる羞恥プレイでもしたい気分だったのでしょうか。いきなり勝手に覗き込んだネモのパンツの食い込み具合を細かく指摘し始め、「もうちょっと寝返りうったらもっといけないの見えてたと思う」「あっでもネモは処理してるから大丈夫か」といったセクハラのバーゲンセールを開催し始めます。
喪129では「エロゲーなんかで取り乱して……」などと下ネタ耐性があるかのような振る舞いをしていたネモでしたが、実際のところは弱々なのは読者も周知のところ。

 

 

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ご覧のような有様に。(この時点ではまだ怒らないのが偉い)
もこっちの自然体から放たれる一言一言がネモに襲いかかり、赤裸々な事情が読者に情報共有されていきます。(処理等についてはネモが思い当たっている通り喪73を参照のこと)
羞恥で顔を真っ赤にしてしまったネモを見たもこっち、流石に「あ……」と様子がおかしいことに気づきます。

 

 

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怒っている訳ではないし距離感の問題でもねーだろ。
今回はネモの内面について鋭く見抜いていたもこっちでしたが、肝心なところで鈍感ハーレム主人公の素質を見せつけてしまうのはいつものこと。
そしてフォローになってないフォローどころかトドメを刺しにいきます。処理の話題についてはともかく、色については読者への新情報提供です。これ、通りすがりの人に聞かれる可能性とか考えてないですよね……。

 

 

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流石のネモも平手を叩き込みます。
……が、「人をはたく」という事に非常に慣れていないネモ、もこっちの眼球に追加ダメージを与えてしまいます。
正直はたかれて当然のことをしたもこっちなのですが、それに対しても「あっ…ご ごめん……!!」と顔を真赤にしてしまうネモ。田村さんや吉田さんとはまた別でそういう経験値がないのと、そういったコミュニケーションの経験不足がにじみでます。(かわいい)
ネモが誰かを叩くことの経験が不足していることは岡田さんの(陽菜が叩いた…)というモノローグからも明白です。

 

 

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ここでなんでもないように呆れた表情を見せるもこっちに、怒ってないことを驚くネモ。このリアクションもまた可愛らしいです。
そして最後のコマでは「DV慣れしてる」というパワーワードを放ちながら慣れていないネモとの対比を伝えるもこっち。もはやその過度なボディランゲージによるボケ⇔ツッコミの構図が「(私よりも)アニメっぽい生活じゃん」と突っ込まれてオチとなるのでした。

 

……今回のエピソードは今まで謎めいていたネモの言動を紐解く重要な回であったように思います。
ネモがもこっちに突っかかりがちだったのは、過去に当たり障りのないコミュニケーションを取ったことで失敗したこと、そして素の会話ができること……その二つの要因から、「私そのアニメ嫌い」という嘘偽りのない言葉をもこっちに向けていたのではないか、という推測が立てられるようになりました。
それは過去の失敗からのトラウマからの行動であり、一年生の頃に話しかけなかったのも地固めの期間という解釈が可能になりました。
ネモのそういった一面が見えた頃は「ただの嫌なヤツなんじゃないか」という疑念がファンコミュニティの間で囁かれることもありましたが、それらに対しての一つの回答……ネモは優しい娘である、という答えが示された回ではなかったでしょうか。
最近のクソザコムーブもとても可愛らしいですからね! 次のクソザコムーブも楽しみです。